お客さま第一の仕事を。外壁修理・塗装の特殊な工法も積極的に学んで採用へ
ビックメンダー株式会社
東京都中野区野方のビックメンダー株式会社は、外壁塗装や屋根塗装を中心とした住宅塗装を行う工事店です。外壁塗り替えに伴う雨樋の交換にも窓口として対応しています。1975年創業の分厚い実績は柔軟な対応力と高い技術力となり、地域のお客さまからの揺るぎない信用を築いてきました。
工事店の想い
PERSON
職人たちのために業界の慣習を見直し、時代の流れに合わせて働き方を考えていく
ビックメンダー株式会社(以下、ビックメンダー)は東京都中野区野方に拠点を構える塗装工事店です。住宅塗装全般は自社施工、その他多岐にわたる住宅工事の窓口となります。木材塗装の他、ウレタン樹脂を使った塗装や防水、壁穴の補修や漆喰の壁、珪藻土やコンクリートの壁、また外壁タイルの塗装や砂壁のリフォームも要望があった時に対応しています。
ビックメンダーは、1970年代から東京都中野区で住宅塗装に携わってきました。代表取締役の津久井太陽さん(以下、津久井さん)はこの会社の二代目経営者です。塗装店を引き継いだきっかけや、仕事への想いについてお話を伺いました。
「ビックメンダーは父がつくった会社です。僕が小さい頃は家の電話と会社の電話の番号が一緒で、家にかかってきた電話に僕が『はい津久井です』と言って父に繋ぐこともありました。なので、父の仕事は生活の一部だという、そういう感覚が子ども心にありました。でも、塗装の仕事そのものに関してはあまり記憶がありません。自宅と事務所が近かったので、職人さんたちが楽しそうだった様子は覚えているんですけどね」
幼少期をこのように振り返る津久井さん。自宅と事務所が繋がっていたため、家業は津久井さんの生活と密接な状態でした。職人が和気あいあいと朝の準備をしている場面を見ながら登校するような毎日だったといいます。
やがて大学院を卒業した津久井さんは、都心のホテルへ就職しました。5年ほど勤め、その後すぐにビックメンダーへ入社しています。「大手ホテルから家業の塗装業への転職。そして家を継いだ」と言葉にするのは簡単ですが、当時の心境は複雑なものだったようです。
「勤め先に対して違和感を持つ出来事が起こり、この会社でサラリーマンでいることに対して色々考えたんです。このまま働いても未来が明るくないと判断して、退職を決めました。仕事をする上で、自分で仕事を仕切ってみたいという自営業への憧れもありましたね」
津久井さんがビックメンダーに入社した頃、先代はすでに現場を離れつつありました。塗装技術は先輩職人から教わったため、先代から直接何かを指導されることはほとんどなかったといいます。しかし、そんな中で津久井さんがはっきり覚えていることがあります。
「父の仕事に対する姿勢はものすごく厳しかったです。塗装や防水は天気や気温に左右される仕事で、職人は現場の環境に敏感になっていないといけません。暑くても寒くても塗料に適さない気温の中で作業してしまうと、施工後の不具合につながってしまうんです。そこをきちんとわかっていないリーダーには、厳しく指導していましたね。足場の1階から3階にいるリーダーを叱っていた姿を覚えています」
先代の仕事に対する厳しさから、当時は辞めていく職人も多かったそう。しかし、津久井さんに代替わりしてからは、仕事への厳しさはそのままに伝え方や人当たりについては柔らかくするよう努めているそうです。
「今は父の時と比べたら辞める人が減りました。職人たちと他愛ないコミュニケーションを取って、現場の雰囲気が柔らかくなるようにしています。休日も取りやすくして働きやすい体制づくりを心掛けています。でも作業や仕上がりに対する厳しさは父の時のままです。仕事の話をするときは、僕も職人も顔つきが変わりますね」
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WORK
打ち合わせでのヒアリングに時間を割き、お客さまの求める施工へ近づけて快適な暮らしを
東京都中野区野方のビックメンダーは、外壁塗装や屋根塗装をメインにした住宅塗装を行う工事店です。
津久井さんが現場で大切にしているのはコミュニケーションです。工期中はどんなに配慮しても臭いや騒音で迷惑をかけてしまいます。ビックメンダーのスタッフは仕事が終われば現場をあとにしますが、お客さまは引っ越しがない限りその土地に住み続けます。工事後にお客さまや隣近所の方々が不快な思いをしないよう、気配りを欠かしません。
「住宅工事は、どんなに静かに仕事をしようとしても、やはりご迷惑をおかけしてしまいます。ご挨拶や掃除など、作業以外のところでコミュニケーションを取るようにしていますね。あと、外壁の水洗いや窓の養生で、洗濯物が干せないなどの不便も生じます。その不便な期間を短くするために工程のタイミングを相談して、できるだけストレスのない生活を送っていただけるよう努力しています」
ビックメンダーでは、外壁塗り替えだけではなく外壁タイルの修理にも対応しています。タイル張りの外壁は意匠性が高く人気の外観スタイルですが、タイルの内側にコンクリートやALC(※1)の素材が隠れているため、装飾タイルに阻まれて雨漏りの発見が難しくなるデメリットがあるそうです。
「内側のコンクリートのクラック(※2)で雨漏りが起こっていても、タイルがきれいなままだと外側から目視で不具合を見つけるのが難しいんです。タイルを剥がせば一目瞭然なんですが、タイルを壊すことに抵抗がある時は、金属の補修でも使われる特殊な補修材を使います。タイルの目地部分の一部に穴を空け、そこに補修材を流し込むと、外壁のひび部分に入り込んで隙間を修理できるんです。こういった特殊な方法での雨漏り修理もできるので、どこで起こっているかわからない外壁雨漏りの際もご相談ください」
木造や鉄筋、それぞれの建物の特徴を熟知しているのもビックメンダーの強みです。雨漏りの起こりやすい箇所、水の道筋などを知識と経験から推測し、原因解明に努めます。
「木造の雨漏りは、水漏れ現場から近い場所に原因があることが多いです。木造は不具合部分を剥がしやすく、また復旧も比較的容易なので探しやすいですね。鉄筋の建物で雨漏りが起こりやすいのは、1階と2階の間の目地かな。その部分を集中的に点検していきます」
塗装や屋上防水の作業をする中でやっかいなのは、突然の雨。作業の途中で塗面が水をかぶると、それまでの作業が台無しになってしまいます。
「屋外作業は日々天気との戦いですね。住宅工事の職人は天候の変化に敏感でなければいけません。晴れが続く時に作業を充てるのはもちろんですが、工期の関係でそうはできない時、ゲリラ豪雨など予測しきれない状況もあります。シート養生を駆使して乗り越えることもできますが、基本的には天候を注意しながら進めています」
※1 ALC・・・高温高圧蒸気養生した軽量気泡コンクリートのこと
※2 クラック・・・ひび割れ、亀裂。外壁の劣化現象のひとつ
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MESSAGE
お客さまができるだけ快適に過ごせるよう、生活習慣や環境に配慮した施工を心掛ける
ビックメンダーでは、完工後に万が一お客さまが不具合を発見した場合、すぐに点検に駆け付けています。その他、施工箇所以外でも何かあればいつでも検査に行くとのことです。
「あってはならないですが、完工後すぐに塗面が剥がれたなどの事態があったら、すぐに連絡をください。早急に対応致します。その他、施工した以外の場所の塗り替え、修理、または疑問点などあればいつでも点検に伺うので、安心して施工を受けてくださったらと思います」
最後に「かべいろは」をご覧になっている、外壁塗装や屋上防水の劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォームや外壁修理を検討しているお客さまにメッセージです。
「ひと昔前は、ペンキというとシンナーで溶かす溶剤系のものが多かったんです。それだと臭いが強くて、工期中はお客さまにとってつらい環境になってしまうんですが、今は環境に配慮した製品が増えたので積極的に採用しています。また、遮熱塗料もたくさんの種類があるので、夏場のエアコン温度の低下に少しでもお役に立てたらいいですね。お客さま第一の施工を提案します。お問い合わせお待ちしております」
津久井さんは貪欲です。仕事に対する知識、お客さまの安心感、スタッフの労働環境などなど、あらゆることの向上を目指しています。なにごとも停滞させないその意欲に、こちらまで元気をもらった取材でした。
(2022年4月取材)
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取材後記
ビックメンダー株式会社
広い視野と柔軟な姿勢
津久井さんとお話をした印象は「勉強熱心な人」でした。自分の会社のことだけではなく、建設業界の未来のことも考えている様子を感じるところが多くありました。仕事が忙しくなってくると目先のものごとしか見えなくなりがちですが、津久井さんは経営と現場の仕事で多忙な毎日を送りながらも、常に視野を広く持つことを意識しています。向上心を持ち、塗装技術や建築物の構造に関しては外部の人からの助言を素直に受けて仕事に反映させ、職人の労働環境についても、雇用される側の目線に立って丁寧に対応していると感じました。
いつでもコミュニケーションを重視
津久井さんは、お客さまともスタッフともコミュニケーションを重視しています。業務連絡だけではない他愛ない会話は、人の心をほぐします。今回の取材でも、施工技術に関しては専門用語の羅列で終わらせるのではなく、「例えばね」とわかりやすい例を挙げ、こちらにも容易にわかるようにお話してくださいました。津久井さんの人に対する思いやり、それはお客さまでもスタッフでも関係ないのだと、取材中に心が温かくなりました。
外壁修理・外壁リフォーム事例(ビックメンダー株式会社)1件

外壁塗装(その他) / その他塗装(その他)
K.T様 (東京都中野区)
更新日 2022.06.10
before
after
- 建物種別
- 一戸建て
- 価格
- 225〜250万円
- 施工期間
- 35〜40日
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工事店プロフィール(ビックメンダー株式会社)
| 一番の強み |
代表もスタッフも貪欲に勉強をし続け、より良い提案・施工ができるよう努力を続けているところ |
| 会社名 |
ビックメンダー株式会社 |
| 対応工事 |
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 |
社員:2名 |
| 建設業許可 |
塗装工事業(東京都知事許可(般―1)第151092号) |
| 保有資格者 |
有機溶剤作業主任者:1名
石綿取扱作業従事者:1名
足場の組立て等作業主任者:2名
塗装カラー診断士:1名
雨漏り検診アドバイザー:1名
住宅塗装診断士:1名
雨漏り鑑定士:1名 |
| 特徴 |
リフォーム業
外壁塗装工事業
左官工事業
屋根塗装工事業
樋塗装工事業
内装仕上工事業 |
| 対応エリア |
関東地方
|
| アフターフォロー体制 |
施工後、気になるところがありましたらいつでもご連絡ください。
迅速に対応いたします。 |
| 代表者 |
津久井 太陽 |
| 代表者経歴 |
ビックメンダー株式会社 代表取締役
JPM日本塗装名人社 所属
雨漏り119 所属
1993年3月:成城中学校 卒業
1993年4月:成城高等学校 入学
1996年4月:成城高等学校 卒業
1996年4月:東海大学 理学部化学科 入学
2000年3月:東海大学 理学部化学科 卒業
2000年4月:東海大学院マスターコース 理学部化学科 入学
2002年3月:東海大学院マスターコース 理学部化学科 卒業
2002年4月:株式会社コクド 入社
2006年8月:株式会社コクド 退社
2006年9月:ビックメンダー株式会社 入社
2007年1月:ビックメンダー株式会社 代表取締役 就任 |
| 所在地 |
〒165-0027
東京都中野区野方4-18-15
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|
| 営業時間 |
毎週月~日曜日、祝日 8:00~19:00 |
| 定休日 |
年末年始休業 |
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