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地元徳島の地域密着だからこそ、良い施工だと常に胸を張れる外壁工事を提供
株式会社SHIMOKAWA
徳島県
徳島県板金工業組合
株式会社SHIMOKAWA
徳島県阿南市那賀川町の株式会社SHIMOKAWAは、金属系外壁（ガルバリウム鋼板外壁）や金属屋根（ガルバリウム鋼板屋根）の施工、雨樋修理・交換など幅広い住宅リフォームを行っています。一般住宅から大型物件まで、地域に根差して様々な建物の施工に携わっている工事店です。
工事店の想い
PERSON 板金に興味のなかった学生時代を経て、現在は組合青年部の部長に
「父が板金職人だったので、小さい頃から仕事ぶりを見て育ちました。とにかく大変そうで、加工や現場の手伝いにも連れて行かれていたけど、当時はあまりいい印象はなかったですね。歳が歳だったから手伝うよりも遊びたかったんだと思います。大学では板金とは全く関係のない分野を学んでいたので、まさか自分が将来板金をするとは考えもしなかったですよ。でも就職活動では色々と悩んでしまって…その時に父に誘われて数年ぶりに工事を手伝ったのをきっかけに、板金を一生の仕事にすることを考え始めました」
下川さんは東京で板金学校に通い、職人としての修業を開始します。また技術の習得だけでなく、知り合いの会社で見積りなど事務作業の勉強もさせてもらったそうです。その後徳島でお父さんの会社に入社、２００８年に独立し、下川板金工業を創業しました。当初は仕事がなく生活のために板金とは別のアルバイトをするなど、前途多難なスタートだったと言います。
「独立した頃は結婚して間もなかったので、どうにか収入を安定させなければと必死でしたね。商工会議所に入ったのをきっかけに異業種との繋がりができて、ようやく仕事が軌道に乗り始めました。ちょうどその頃、自分でも家を建てたんです。大きい金額のローンを組んだ時に、ふと『お客さまも一生の買い物をしているんだ』と思ったんですね。本当の意味でお客さまの気持ちがわかったというか。改めて『しっかり誠実な工事をしていこう』と背筋が伸びる思いでした」
今後の目標は若手の育成だという下川さん。板金の仕事が好きだから、若い人にもこの仕事の良さをわかってもらいたいとのことでした。現在板金組合で青年部の部長をしている下川さんは、組合に所属する若手の意見を積極的に聞いているんだとか。和気あいあいと職人同士で話をしたり、銅板の細工物など普段の施工では経験する機会の少ない技術を伝えたりと、組合をより良い組織にしていくために試行錯誤の日々を過ごしているそうです。
WORK お客さまが工事について不安に思うのは当たり前。だからこそ常に丁寧な説明を心掛ける
「外壁修理は張り替え工事が多いですね。先日もアパートの壁のタイルの張り替えを行ったんですが、これが実はすごく大変だったんです。昔はコンパネという合板に直接タイルを張る方法があって、今回もそのケースでした。タイルがなかなか剥がれなくて時間がかかってしまい、結局タイルだけをコンパネから剥がすことはできなかったので、コンパネもすべて剥がして下地からやり直しに。新たに胴縁（※１）を打って外壁材を張って仕上げました」
最近はパネルを張る施工も多く、倉庫のような大きい建物の工事で使われる断熱材入りのサンドイッチパネルなどを扱っているそう。まずパネルをそのまま壁にはめ込み、後から当て物をしていく流れです。施工には人数が必要ですが、簡単でスピーディーなのでとてもメリットがあると教えてくれました。
「外壁のトラブルは雨漏りが原因の場合もあります。数としては屋根の方が多いんですが、屋根から点検していって原因がわからなければ外壁も目視点検と散水検査を行います。金属の外壁ならビスのところから水が入ったり、外壁材が重なっているジョイント部分が原因になることが多いですね。ビスを抜いて調整、またはシーリング（※２）補修で対応しています」
徳島県阿南市の外壁工事について尋ねました。阿南市は太平洋側なので台風が多く、直撃する場合もあるそう。対策としてビスのピッチを短くしたり、施工中の現場ではいつもよりしっかり養生するなど、出来る限りの対策をしています。降雪は年に数回ほどで、山間部では積もる場合もありますが、基本的には１年を通して施工が可能な地域です。
「接客で気を付けているのは、お客さまが安心できる説明を行うことです。問題はケースバイケースですし、解決までの道が平坦ではない場合もありますが、しっかり対応策を考えて提案できるようになってから話していますね。お客さまの大切な家のことなので、不安を煽らないよう落ち着いた対応を心掛けています。施工も説明も丁寧に、お客さまの安心が第一です」
※１ 胴縁・・・壁の板張りやボード張りなどを受けるための下地部材
※２ シーリング・・・継ぎ目の隙間を埋める目地材
MESSAGE 「組合に入っているなら安心」と思ってもらえる組織にするため、若手と共に奮闘中
「１人でできることは限られているし、組合は組織なので、みんなが動くのが大事なんだと思います。これからも若手の意見を尊重しながら組合に入るメリットを増やしていきたいですね。『組合に入ってるならしっかりした板金屋だ』と言ってもらえるくらいの組織になれるよう、今後も尽力していきます」
最後に「かべいろは」をご覧になっている、雨漏りや金属系サイディングなどの劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォームや外壁修理を検討しているお客さまにメッセージです。
「お客さまからはよく『話しやすい』と言っていただけるので、要望を言いやすい雰囲気作りができていると自負しています。完工後は保証書の発行もありますし、心配なことがあればすぐに様子を見に伺います。今まで地元の方々のおかげで何とかやって来られました。これからも地域の板金屋として貢献していけたら嬉しいですね。ご連絡、お待ちしています」
取材中、スタッフとの接し方について「むやみに口を出さないようにしている」と話してくれた下川さん。成長のためには何よりも自分自身で考える量を増やし、その結果を自分の目で確かめていくことが大事だからだそう。「僕自身が昔、途中で口出しされて嫌な思いをした経験があるから」とその理由を教えてくれました。青年部で部長として活躍しているのも頷ける、頼りがいのある方だと感じました。
（２０２３年３月取材）
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