地域で安心して依頼できる工事店に。外壁に必要な工事を見極め的確な提案を
有限会社タナカ建材
鳥取県倉吉市西倉吉町の有限会社タナカ建材は、新建材や瓦の卸業を中心に、新築物件の外壁工事、その他屋根工事も施工する住宅工事店です。工事の必要性を見極めた提案を心掛け、お客さまにとって安心できる会社の体制をつくっています。
工事店の想い
PERSON
父との確執や業績不振。自分を見つめ直す訓練をして、それらを改善へ向かわせた
有限会社タナカ建材(以下、タナカ建材)は鳥取県倉吉市西倉吉町にある住宅工事店です。新建材(※1)や瓦の建材卸業をメインに、外壁や屋根の住宅外装工事にも対応しています。
タナカ建材の創業は1986年です。代表取締役の田中大樹さん(以下、田中さん)のお父さんがこの地で建材卸業を開業したのがタナカ建材の始まりでした。田中さんは、高校卒業の頃には「いずれ家業を継がなくてはいけない」と意識していたといいます。
「父が働く姿を見ていたので、いずれは自分もと考えていました。なので、高校卒業後は父と付き合いのあった問屋さんにお世話になったんです。配送と営業を担当して、8年間勤めました。その8年間で建材の基礎知識が身につき、父から『そろそろいいだろう』と言われて家業に入ったんです」
8年間の経験があったものの、家業での仕事は会社員時代とは全く違うものだったと田中さんはいいます。大きな違いは得意先で、これまでは卸業をする建材屋がお客さまでしたが、家業では仕事相手は工務店や大工等の職人で、より現場に近い立場の人たちを接客することになったのです。
「家業に戻ってから結局いちから出直しという状態でした。工務店さんや大工さんが相手だと、仕事をもらうためには図面から拾い出しをして見積りをしてという作業が不可欠ですが、問屋で勤めている時は図面から材料を考える行程はほとんどなかったんですよ。基礎的な商品知識があっても、仕事をもらうにはそれだけでは足りませんでした。父から仕事を教わりながらやってきましたが、大変だったのは私が仕事を覚えてからですね。仕事に対して自分の考えが持てるようになると、父とぶつかることも増えてきて……」
田中さんと先代は意見が衝突することもしばしばで、一時期は喧嘩が絶えなかったそう。しかし、一念発起して経営者としての勉強会に参加するようになり、それが自分を見つめ直すきっかけになったといいます。
「父との関係性が悪かった時は会社の雰囲気も沈んでいたし、業績も悪かったです。倒産しそうな危うさもあってね。でも友人に誘われて参加した勉強会が私のターニングポイントになりました。これまでの自分の行動、親への感情、そういった基本的なことを見直して行動にうつすようにしたら少しずつですが物事が好転して父との関係性も良くなりました。父が亡くなって数年経ちますが、いまだに『こういう時、父だったらどうするかな?』と考えるんですよ」
今後は建材卸販売と平行して、外壁工事や屋根工事の施工にも力を入れていくとのこと。長年培った建材の知識や現場対応力、そして人との繋がりを存分に活かし、お客さまと直接やり取りできるリフォーム工事の受注を増やしていきたいと、とても意欲的に語っていました。
※1 新建材・・・新たに生み出された技術や加工方法によって作られ、比較的最近になって使用され始めた建築材料の総称
詳しく見る
閉じる
WORK
大切なのはお客さま目線になること。高額な工事が必ずしも家に必要な工事とは限らない
鳥取県倉吉市西倉吉町のタナカ建材は、外壁工事や屋根工事等の外装工事全般を施工する会社です。主な事業は建材卸販売ですが、近年は住宅外装のリフォームや修理にも注力しています。
田中さんはお客さまから工事の依頼をいただくと、まずそれが家に本当に必要な工事かどうかを見極めます。予算も考慮し、ご希望の工事が最適かアドバイスをしているそうです。また、説明時には専門用語をかみ砕き、お客さまにわかりやすい話になるよう工夫しています。どのように修理するのかをしっかり説明し、お客さまに疑問が残らない打ち合わせを心掛けているそうです。
「お客さまからの依頼とはいっても、すごくお金をかけたいって人はなかなかいません。外装を全部張り替えると何百万という大きな金額なので、家を見させてもらってどの程度の修理が必要かを判断して工事を提案しています。大切なのはお客さま目線になること。説明をする際にも専門用語を使わずにわかりやすい言葉と身振り手振りで表すようにしています。一方でお客さまが考えている以上の修理が必要な時、そんな場合もはっきりお伝えしています。しっかり直した方が良いところ、そんなに手をかけなくても大丈夫なところ、それを分けて考えなければいけませんね」
外壁工事や外壁修理に関しては金属系サイディングの張り替えやカバー工法(※2)など、お客さまのご要望に合わせた施工を提案します。また、雨漏り修理にも対応しており、相談が寄せられた場合はすぐに協力工事店と共に現地調査を行います。
「雨水は建物の中で複雑に動くため、雨漏りは原因を突き止めるのが難しいんです。目視点検のみだとわかりにくいことが多いので、外壁が原因だと見当がつけば職人と一緒に点検を行います。外壁材の破損で明らかにここから水が入っているとわかる場合はすぐに修理の必要な場所が分かりますが、難しいのは増築した建物や意匠性の高い凝った外観の家ですね。そういう建物は、雨仕舞の納めが複雑で水をうまく流せていないのかもしれません。水がどう回っているのか突き止めるのが難しい時は、建築した工務店さんと共に工事を行うこともあります」
鳥取県倉吉市の屋根工事の特性は、左官職人が瓦葺きの仕事も行うこと。左官といえば外壁のセメントや漆喰(※3)を思い浮かべますが、ここ倉吉市のほとんどの左官職人は瓦葺きの技術も持っているそうです。
「なぜそういう習慣なのか私もよくわかりません。暇をしていた左官職人が瓦屋根を手伝ったのでは?という語り草もありますが、どうでしょうね。でもやる人は昔から自然に瓦葺きをやっているので技術については何も心配ありません。鬼巻き(※4)の漆喰を美しく仕上げるのはやはり左官屋さんですしね」
※2 カバー工法・・・金属屋根の重ね張りをする屋根のリフォーム方法
※3 漆喰・・・水酸化カルシウムを主原料とした塗り壁材
※4 鬼巻き・・・鬼瓦と棟のすき間を埋めている漆喰
詳しく見る
閉じる
MESSAGE
今後は地域貢献へ注力して、これまで以上にお客さまに寄り添った仕事をしていきたい
タナカ建材の施工後のアフターフォローは柔軟です。万が一、完工後にお客さまの方で気になる箇所をを発見した場合にはすぐに連絡をしてほしいとのこと。適切な対応をいたします。また、年末年始にはカレンダー配布を行い、田中さん自らお客さまを訪問し挨拶をしているそうです。
「カレンダー配布は、先代の時からの習慣です。父が作ったお客さまリストがあるので、せっかく繋がった皆さまとの関係性を大切にしていきたいと思って続けています。新しくお付き合いが始まったお客さま、そして父の代からお世話になっているお客さまにカレンダー持参で挨拶をしています」
最後に「かべいろは」をご覧になっている、外壁の劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォームや外壁修理、雨漏り修理を検討しているお客さまへメッセージです。
「タナカ建材は地域に感謝し、お客さまのご要望を最大限取り入れて工事をさせていただきます。決して必要のない工事は勧めません。家に今必要な修理は何か?を考えて提案をします。県外から知らない業者さんがきて高額な工事を勧められたという話もよく耳にしますが、私たちは皆さまに『倉吉市のタナカ建材なら安心』と思っていただけるよう寄り添った仕事をしていきたいです。外壁工事のこと、気軽にお問い合わせくださいね」
会社の業績が落ちた時に「自分を見つめ直したんです」と振り返っていた田中さん。以来、「社長として裸の王様にならない」という気持ちが強くなり、お客さま対応はもちろんスタッフとの交流もざっくばらんに行い、気軽に話せる関係性を築いてきました。「反省ができる」、仕事をする上でこれほど大事なものはないんだと、そう感じた取材でした。
(2023年11月取材)
詳しく見る
閉じる
・当社及び記事作成者は、当サイトに掲載されている記事や情報の内容に関しては十分な注意を払っておりますが、それらについての正確性や確実性、安全性、効果や効能などを保証するものではございません。
・当サイトに記載された情報のご利用については、ユーザー自身の責任において行われるものとし、ユーザーが当サイトから入手した情報に基づいて直接的または間接的に被ったいかなる損害について、当社および記事作成者は一切の責任を負いません。
・当社及び記事作成者は、当サイトに掲載されている記事や情報の内容に関しては十分な注意を払っておりますが、それらについての正確性や確実性、安全性、効果や効能などを保証するものではございません。
・当サイトに記載された情報のご利用については、ユーザー自身の責任において行われるものとし、ユーザーが当サイトから入手した情報に基づいて直接的または間接的に被ったいかなる損害について、当社および記事作成者は一切の責任を負いません。
工事店プロフィール(有限会社タナカ建材)
| 一番の強み |
建材卸業ならではの知識を備え、お客さまの要望をヒアリングしたうえで建物の状態に合わせた施工を提案できるところ |
| 会社名 |
有限会社タナカ建材 |
| 対応工事 |
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 |
社員:3名 |
| 特徴 |
リフォーム業
外壁工事業 |
| 対応エリア |
中国地方
|
| アフターフォロー体制 |
年末年始にカレンダーをお渡ししております。
気になることがあればお気軽にご連絡ください。 |
| 代表者 |
田中 大樹 |
| 代表者経歴 |
有限会社タナカ建材 代表取締役
倉吉商工会議所 所属
中部瓦組合 所属
1994年3月:鳥取県立倉吉西高等学校 卒業
1994年4月:株式会社コニシ 入社
2002年3月:株式会社コニシ 退社
2002年4月:有限会社タナカ建材 入社
2018年2月:有限会社タナカ建材 代表取締役 就任 |
| 所在地 |
〒682-0851
鳥取県倉吉市西倉吉町20-17
大きな地図で見る
|
| 営業時間 |
毎週月~金曜日 8:00~17:00、土曜日 8:00~13:00 |
| 定休日 |
日曜日、第二・第四土曜日、祝日、年始休業、大型連休(ゴールデンウィーク)、夏季休業(お盆休み) |
屋根工事の依頼も可能です。有限会社タナカ建材の「やねいろは」掲載記事はこちら