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板金の外壁の雨漏りや不具合を改善。完全週休２日で働きやすい職場も用意。
株式会社渡辺板金
新潟県
新潟県板金工業組合
株式会社渡辺板金
新潟県上越市上吉野の株式会社渡辺板金は、鉄骨建築物の外壁板金と屋根板金の工事をメインに施工する板金工事店です。創業７０年以上の歴史を持ち、実績はこの地域で折り紙付き。あらゆるケースに対応する高い技術力を持っている会社です。
工事店の想い
PERSON 育てていきたい将来の職人。会社の体制を整えて、人材育成のためのベースを築きたい
「板金屋を継ぐと考え始めたのは、小学校くらいですかね。父に言われたことは一度もないんですけど、なんとなく雰囲気を感じたというか。どんな子ども時代だったか？うーん、どうだったかな。外で野球をしたり夏なら海やプールへ行ったりして過ごしていましたよ」
渡邊さんは、新潟県上越市でのんびりと少年時代を過ごしました。高校生になってからは春休みや夏休みには渡辺板金でアルバイトをするようになり、その頃から屋根にも上がり職人の手伝いとして現場で作業をしていたそうです。
「現場作業はやってみたら相当きつかったですね。夏休みは屋根の上が暑いし、学校に比べたら朝が早くて。労働時間が夕方までで長いのですごく疲れたのを覚えています。高所作業とかには抵抗はなかったかな。当時は高校生だったので、厳しく注意されることもなかったですしね」
高校卒業をした２０００年に迷うことなく渡辺板金へ入社。先代はすでに営業担当として現場を離れていたため、渡邊さんに作業を仕込んでくれたのは先輩職人だったといいます。それと並行して、２０代前半のうちから仕事関係の会合に参加したり、２０代後半には現場責任者として見積りや施工管理も行ったりしていました。３０代に差し掛かった２０１２年に、先代からうながされ代表取締役へ就任したのです。
「父から『自分が元気なうちなら、お前がどれだけ失敗してもやり直せる。３０代になったし、やってみろ』と言われて代表を引き継ぎました。僕もいつまでも親父に頼っているわけにもいかないと思っていましたし。すでに現場の段取りは責任を持っていたのでやる仕事は全く変わらなかったですが、組合や青年会議所の会合参加など、仕事以外の活動が増えましたね」
今後はスタッフの増員に尽力していきたいそうです。建設業界の人手不足は慢性的な問題で、渡辺板金も例外ではありません。現在は、知人や社員に働き手を紹介してもらうのが主な採用ルートですが、中々働き手が定着しないことに頭を悩ませています。人手不足の改善のためにも、事業を拡大し板金以外の工事もできるようになればと考えているそう。
「これからは外壁塗装や足場工事も自社で対応できたらと考えています。仕事の間口が広がれば板金に限らず建設業界経験者を広く採用することができますから。最近の辞めていく人は、仕事自体がきついというよりは、夏の暑さや冬の寒さに耐えきれなくて退職するのがほとんどなので、長く勤めてもらうためにも働く環境が改善できるよう努めています。会社としての取り組みは、夏の暑さ対策に空調服を支給したり、毎年の給料をベースアップしたり、色々考えています。社内のコミュニケーションも良好ですよ。納涼会や新年会などを企画して楽しんでもらったりしてね。社員にはある程度仕事を任せていて、万が一失敗してしまってもただ叱るのではなく、どうしてこうなったか原因を見つけてしっかり社員と話をするようにしています。頭ごなしに怒鳴るのは、関係性が悪くなって良いことがありませんから」
WORK 板金職人は設計図に見えない納めを見抜く。現場での最終確認も外壁のための大事な作業
渡辺板金は大手ゼネコンからの仕事を請け負っているため、渡邊さんは普段から現場監督への対応が多いとのこと。建物の建設、特に大型案件は工程により必要な技術が違うため、現場には様々な分野の工事店が集まります。現場監督はそれらを集結して管理する大事な役割を負っていますが、各所の仕上げに関してはその道のプロである下請け業者の職人たちと細かな打ち合わせが必要不可欠なのです。渡邊さんは板金職人として雨漏りしない外壁に仕上げるため、現場監督と綿密な打ち合わせを行い、施工にあたっています。
「板金のプロとして、雨漏りしないためにはどうしたらいいかを一番に考えて施工しています。現場監督さんからは都度『ここはこうしてほしい』と要望が出ることもあるんです。それが外壁にとってベストかどうかを考え、もし雨漏り対策として気になることがあれば、相談をしてどんな形で納めるかを決めますね」
新潟の建物の屋根は折半屋根（※２）がとても多く、屋根工事は板金屋、外壁は「張り屋」と言われるサイディング工事専門の外壁工事店がそれぞれの工事を担当します。しかし、店舗等では外壁も屋根同様に折半材を使っていることが多いため、その場合は渡辺板金のような板金専門の工事店が外壁工事も行うそうです。
「外壁工事は店舗のデザインによりますね。出入口のお客さまから見えるところは金属系サイディングや意匠性の高い窯業系サイディングを使っていて、裏面だけ角波であるとか。そういった時はうちのような板金屋が成型した角波を用意して張り替え工事をすることもあります」
外壁からの雨漏り修理も問い合わせの多い案件です。外壁の雨漏りはサッシ周りの劣化が大半で、大抵はコーキング（※２）の劣化が原因ですが、ひと昔前の建物はサッシ周りに水切り金具がない工事が一般的だったため、そこから水が外壁の内側に侵入していることも多いそう。
「サッシ周りに水切りがないのは、昔はそれが当たり前の工事だったので施工不良とはちょっと違ってしょうがないですね。コーキングの劣化も経年で避けられないので、どうしてもサッシ周りからの雨漏りが多くなります。工場などの角波の外壁だと、角波を剝がして内部に水切りを入れて新規で角波を貼ったあとにシーリングを打ち直すという作業になりますね。昔の工事はその水切りがなかったので、経年で少しずつ水が侵入してしまうんですよ」
新潟県上越市の外壁工事の特性について尋ねました。新潟県上越市は、冬は雪深くなる地域のため、住宅工事をする場合は天候により工期に影響が出てきます。また、冬は風がとても強い地域なので、施工には万全な風対策が必要です。
「冬の工事は雪に左右されますね。除雪をしないと施工に入れなくて、元請け業者さんに除雪を別で頼むこともあります。この辺りは冬場の風が強いので、粉雪が風で舞い上がって建物の隙間に入り込んでくるんですよ。サッシの上や外壁と屋根の取り合い部分の隙場は極力なくすようにしています」
※１ カバー工法・・・金属屋根の重ね張りをする屋根のリフォーム方法
※２ コーキング・・・サッシ周りなどの目地や隙間に、雨や汚れが浸入しないように充填する材料
MESSAGE 実績の厚みは対応力に反映。多彩な技術は幾通りもの不具合ケースを解決に
また、アフターフォローに対しても迅速かつ臨機応変。万が一、渡辺板金の不手際で施工不良が発覚した場合は、早急に点検に伺い修理を行っています。また、ご要望におうじて保証書の発行も行っています。
最後に「かべいろは」をご覧になっている、雨漏りや外壁工事の劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォーム・外壁修理を検討しているお客さまへメッセージです。
「長くやってきた分、色々な経験を積んできました。実績の厚みは渡辺板金の強みですね。現場によって建物は色々で、取り合いの納め方は様々です。色々なケースに対応できる知識と経験があるので、安心してお任せくださったらと思います。外壁や金属屋根工事についてのお問い合わせお待ちしております」
通年で住宅工事がしやすい地域とは違い、新潟には冬の仕事の苦労があります。地域に根差した施工と、それで培ってきた信用、渡辺板金が数十年にわたり培ってきた会社力を実感した取材でした。
（２０２３年２月取材）
（２０２５年８月加筆修正）
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取材後記
株式会社渡辺板金
職場環境を劇的に改善。完全週休二日制も
渡邊さんは近年職場改革に非常に力を入れて取り組んでいます。その成果が完全週休2日制（土日）であり、残業も少なめの職場環境になりました。また３０年事故が無いことも新入社員の方には良い環境ではないかと渡邊さんは言われます。以前は渡邊さんも社内改革に多少躊躇していましたが、やはり時代が変わっていく中で板金業もアップデートしていかないといけないと一念発起。とても働きやすい職場環境となりました。スタッフが働きやすい環境づくりのために今の時代の良いものをどんどんと取り入れていく経営者の姿に応援したい気持ちが高まりました。
７０年を超える歴史は財産であり重圧
渡辺板金の実績は７０年以上の長い歴史に比例しています。渡邊さんもその事実にとても自信を持っていると感じました。同じ土地で長く仕事をしているというだけで、お客様が抱く信用度は無条件に上がります。それは大きな財産ですが、無条件に、そして気づかぬうちにハードルも上げられているのです。「できて当然」と思われがちな老舗工事店としてのプレッシャーはいかばかりか。その重責に耐える会社力もまた、老舗の力なのだと思いました。
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工事店プロフィール（株式会社渡辺板金）
| 一番の強み | 創業７０年以上の老舗板金店の看板に恥じない技術力があり、仕事と人柄からくる高い信頼性にともなう同業関係者とのつながりが広いところ |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社渡辺板金 |
| 対応工事 |
外壁塗装
外壁張り替え(カバー)
外壁修理
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 | 社員：９名 |
| 建設業許可 | 屋根工事業、板金工事業（新潟県知事許可（般―４）第１９９４１号） |
| 保有資格者 | 一級建築板金技能士：６名 丸のこ等取扱従事者：５名 研削砥石の取替え等の業務に係る特別教育：５名 高所作業車運転者：５名 職長安全衛生責任：３名 石綿取扱作業従事者：３名 足場の組立て等作業主任者：２名 玉掛作業者：５名 |
| 特徴 | リフォーム業 外壁工事業 |
| 対応エリア |
中部地方 |
| アフターフォロー体制 | ご要望に応じて保証書を発行しています。 何か気になるところがあればご連絡ください。 |
| 代表者 | 渡邊 章 |
| 代表者経歴 | 株式会社渡辺板金 代表取締役 上越商工会議所 所属 １９９７年３月：上越市立直江津東中学校 卒業 １９９７年４月：新潟県立高田工業高等学校 入学 ２０００年３月：新潟県立高田工業高等学校 卒業 ２０００年４月：株式会社渡辺板金 入社 ２０１２年４月：株式会社渡辺板金 代表取締役 就任 |
| 所在地 |
〒942-0241 新潟県上越市上吉野２３０－１ 大きな地図で見る |
| 営業時間 | 毎週月～土曜日 ８：００～１７：３０ |
| 定休日 | 日曜日、祝日、年末年始休業、大型連休（ゴールデンウィーク）、夏季休業（お盆休み） |
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