かべいろは運営会社へ連絡します
工事店名と工事店番号をお伝えください。
大型物件を中心に外壁修理を手掛ける、創業６０年以上の老舗工事店
株式会社石川工業所
京都府
ドローン点検
京都府板金工業組合
株式会社石川工業所
京都府京都市左京区の株式会社石川工業所は、主に金属系外壁（ガルバリウム鋼板外壁）や金属屋根の工事を請け負っています。塗装や防水工事などは、信頼のおける協力業者とともに施工が可能。お客さまの要望に合わせた柔軟な対応ができる工事店です。
工事店の想い
PERSON 想定よりも早い代替わりに四苦八苦。同時に代表の仕事にやりがいも感じた
「朝早くから夜遅くまで、忙しそうに板金の仕事をする父の姿を小さい時から見ていたので、自分もいつか同じように働くのかなと思っていました。当時の会社のスタッフやお客さまなど、周囲の人たちに後継ぎだと言われて育ったのも大きいんじゃないかな。ちょっと雰囲気に流されていたところはあるかもしれませんね」
石川さんはそう言って、笑いながら昔を振り返ってくれました。小学校では野球に夢中になり中学まで続けて、高校ではラグビーに打ち込む毎日を送ったと言います。家業の手伝いは中学生の頃から始めていたそうで、高校卒業後は家業を意識して専門学校の建築デザイン学科へ進学しました。
「同時に週末には職業訓練校にも通っていたし、家の仕事も手伝っていたので、忙しい毎日でしたね。でもまだ私も若かったので、忙しい中でも遊ぶことばかり考えていたというのが正直なところです。仕事についてしっかり考えるようになったのは実際に工事店に就職してからかな。父が外の会社での経験を大事にしていたので、すぐには家業に入らずしばらく別の工事店に勤めました。専門学校や訓練校での仲間とは今でも付き合いがあって、仕事で声をかけてもらったり、良い関係が続いていますね」
強みの異なる２つの工事店で合計４年経験を積んでから家業に戻った石川さんは、２００４年に代表に就任します。代替わりは先代が６０歳の時で、引退にはまだ早いんじゃないかという声もありました。石川さん自身もまだ若く、当時は代表として周囲と付き合うのにも難しさを感じたそうですが、「今考えれば早いうちに経験できて良かったし、大変なことも楽しいこともやりがいだと思うようになった」と話してくれました。
「代表になって一番大変なのは工期のプレッシャーですね。うちでよく請けている大型物件の仕事、たとえば学校の校舎なんかは、お盆とかお休みの時期に一気にやってくれという要望も多いんですけど、職人さんの体のことを考えると暑い時期はしっかり休みを取ってほしいという思いも当然あるので悩ましいところです。人手不足は常に感じています」
石川さんは今後、若い世代の職人を積極的に育てていきたいと考えています。現在在籍しているスタッフには資格取得のための支援をしており、加えてもし未経験の人が入社したら、本人の意向次第では職業訓練校に通える体制も整えていきたいとのこと。また、現在は大型物件の仕事が多いですが、今後は一般住宅の工事もどんどん請けていきたいと展望を語ってくれました。
WORK お客さまの要望と、職人として考えるベストな施工の両立を目指して
「一般住宅と非住宅の大型物件、どちらも扱っています。大きいものは最近だと、築４０～５０年ほどの倉庫のスレート外壁を工事しました。腐食していたり欠けていたりするからきれいにしてほしいという依頼だったので、カバー工法（※１）で壁を新しくすることになりました。まずはスレートに付いているフックボルトが問題なく使えるかどうか、錆び具合など強度をチェックし、抜けているところがあれば新しいものをつけます。そのフックに金具を引っ掛けて下地を作った後、ガルバリウムの角波を取り付けました。既存の外壁を傷つけないように気を付けて作業しましたね」
石川工業所では雨漏り修理も行っていますが、石川さん曰く、雨漏りは原因を特定するのが難しく、なかなか止まらないことも多いのだとか。意外にも外壁からの雨漏りは多く、最近も築２０年ほどの住宅の１階にある窓枠から漏れているケースがあったそう。窓枠上部の外壁を切って、板金の水切り（※２）を差し込み雨漏りを止めたと教えてくれました。
「その家は隣の家との間がすごく狭くて５０～６０センチくらいしかなかったので、結構気を遣いましたね。このあたりは近隣が比較的近いところが多いから、きちんと挨拶に伺うとかほこりが散らないように注意するとか、迷惑が掛からないように配慮しています」
京都府京都市の外壁工事について尋ねました。京都市は降雪が多い地域もあるため、雨樋の受け金具の間隔を通常より狭くしたり取り付け位置を低くしたりして、雪の重みで雨樋が壊れてしまわないよう工夫して施工しています。周囲に自然が多いところでは、雨樋に落ち葉が詰まって排水が溢れてしまうのを防ぐため、落ち葉が入らないように作られている特殊な雨樋をお勧めすることもあるそう。また、京都市は歴史的建造物の多い地域でもあるので「建物の色は景観を考慮して決めるのが望ましい」とお客さまにアドバイスしたりもしています。
「お客さまが何を求めているか、職人の目で見て現実的にどうするのがより良いのか、どちらも大事にして施工を進めています。以前、モルタル外壁の上から木下地をした後、窯業系のサイディングを張りたいと希望しているお客さまがいたんですが、窯業系は重さがあるのでカバーにはあまり適さないんですよ。お客さまが気にしているのは意匠性だったので、イメージに近いタイル調の金属サイディングを提案し施工しました。喜んでもらえたので良かったですね」
また、通常は屋根に張る材料をアクセントとして外壁に張るという変わった工事も行ったことがあるそう。屋根とは違い外壁は手で触れる場合もあるので、そういう部分はあまり角を立てないように丸みを持たせて安全に施工しました。お客さまの要望を汲んだ上で、職人としてできることをしっかりと提供している様子が伝わってくるエピソードでした。
※１ カバー工法・・・金属屋根や外壁の重ね張りをするリフォーム方法
※２ 水切り・・・水が一部分に溜まらないようにするための金属板
MESSAGE 不必要な工事は一切しない。使えるものは再利用し、お客さまに負担の少ない施工を
「うちは普段から飲み会があったり年に一度の社員旅行があったりと、スタッフ同士コミュニケーションを取りながら和気あいあいと仕事をしています。新人さんも馴染みやすい雰囲気じゃないかな。資格取得の支援の他にも、仕事に必要な道具の購入を会社で負担したりもしていますし、これから職人を目指す人には良い環境が整っていると思います」
最後に「かべいろは」をご覧になっている、雨漏りや金属系外壁の劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォームや外壁修理を検討しているお客さまにメッセージです。
「父の代から長く地元で仕事をしてきているので、個人のお客さまとのお付き合いは少ないながらも、この地域で広く認知はしていただいていると思います。その点はご安心ください。あと僕は京都の板金組合の支部長をしていて、より多くの若い世代に板金の事を知ってもらい、おもしろさが伝わればと考えています。現在は、技術検定の採点係として検定員の補助をしたりと、様々な活動をしています。受け継いできた技術は他社に負けない自信がありますよ。完工後も何か心配事があれば駆けつけます。建物に関してお困りの際は、ぜひお問合せください」
取材では「仕事は大変なことも多いからこそ、楽しくやっていきたい」と話していた石川さん。若手育成についても、怒鳴ったりしないようスタッフに考えを共有していると教えてくれました。「こちらが若い人から学ぶこともたくさんあると思う」と話す姿からは、次世代を育て、同時に仲間として楽しく仕事をしていきたいという気持ちが感じられました。
（２０２４年７月取材）
・当社及び記事作成者は、当サイトに掲載されている記事や情報の内容に関しては十分な注意を払っておりますが、それらについての正確性や確実性、安全性、効果や効能などを保証するものではございません。
・当サイトに記載された情報のご利用については、ユーザー自身の責任において行われるものとし、ユーザーが当サイトから入手した情報に基づいて直接的または間接的に被ったいかなる損害について、当社および記事作成者は一切の責任を負いません。
この工事店に問い合わせてみる
取材後記
株式会社石川工業所
ベテラン職人との良い関係性
石川工業所には、先代の頃からのベテラン職人４人をはじめ、石川さんよりも年上で職歴の長い職人さんが多く在籍しています。石川さんにとっては自分の会社の社員であると同時に先輩でもあるので、自然と社員の意見にはしっかり耳を傾ける関係性になっているそう。自分と意見が違う場合にも声を荒げるようなことはなく、良い雰囲気で仕事ができているとのこと。この関係性のおかげで和やかな社風になっているのだと感じました。
会社が成長するための変化を
先代のすごいところを尋ねると、はんだ付けの技術について話してくれました。先代のはんだ付けはスピードが速く、それまで見てきた中で一番上手だと感じたそうです。「でも父は昭和な考え方だったので、経営面では変えないといけない部分もありました」と石川さん。これまで会社を支えてきたお父さんへ感謝や敬意を持ちながら、石川さんが代表になってから色んなことを取り入れ変えてきたと教えてくれました。伝統は受け継ぎながら、時代に合わせて会社をより良くしようとしてきた石川さんの尽力が感じられました。
・当社及び記事作成者は、当サイトに掲載されている記事や情報の内容に関しては十分な注意を払っておりますが、それらについての正確性や確実性、安全性、効果や効能などを保証するものではございません。
・当サイトに記載された情報のご利用については、ユーザー自身の責任において行われるものとし、ユーザーが当サイトから入手した情報に基づいて直接的または間接的に被ったいかなる損害について、当社および記事作成者は一切の責任を負いません。
この工事店に問い合わせてみる
工事店プロフィール（株式会社石川工業所）
| 一番の強み | 創業から６０年以上続く工事店。経験豊富なスタッフがお客さまの要望と、職人として考えるベストな施工の両立を目指し、日々仕事を行っているところ |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社石川工業所 |
| 対応工事 |
外壁塗装
外壁張り替え(カバー)
外壁修理
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 | 社員：１５名 |
| 建設業許可 | 屋根工事業、板金工事業（京都府知事許可（般―２）第３６２５１号） |
| 保有資格者 | 一級建築板金技能士：１名 一級建築施工管理技士：１名 二級建築施工管理技士：１名 高所作業車運転者：６名 職長安全衛生責任者：５名 石綿取扱作業従事者：２名 足場の組立て等作業主任者：２名 玉掛作業者：６名 |
| 特徴 | リフォーム業 外壁工事業 左官工事業 |
| 対応エリア |
近畿地方 |
| アフターフォロー体制 | あいおいニッセイ同和損保のタフビス建設業総合保険、損害保険ジャパンの事業活動総合保険に加入済です。 何か不具合などございましたら、迅速に対応いたします。 |
| 代表者 | 石川 道広 |
| 代表者経歴 | 株式会社石川工業所 代表取締役 京滋元旦会 所属 地球にやさしい施工研究会 所属 １９８７年３月：京都府立北稜高等学校 入学 １９９０年３月：京都府立北稜高等学校 卒業 １９９０年４月：京都化学技術専門学校 入学 １９９１年４月：京都府板金高等職業訓練校 入学 １９９３年３月：京都化学技術専門学校 卒業 京都府板金高等職業訓練校 卒業 １９９３年４月：田茂井板金店 入社 １９９５年３月：田茂井板金店 退社 １９９５年４月：有限会社足立板金工事 入社 １９９７年３月：有限会社足立板金工事 退社 １９９７年４月：石川工業所 入社 ２００４年１２月：有限会社石川工業所 設立 代表取締役 就任 ２００６年１２月：株式会社石川工業所へ組織変更 |
| 所在地 |
〒606-0046 京都府京都市左京区上高野諸木町２ 大きな地図で見る |
| 営業時間 | 毎週月～土曜日 ８：００～１７：００ |
| 定休日 | 日曜日、祝日、年末年始休業、大型連休（ゴールデンウィーク）、夏季休業（お盆休み） |
Copyright© 2020 外壁工事・外壁塗装・外装リフォームなどでお困りならかべいろは All Rights Reserved.
最近チェックした外壁工事店