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新築から張替え、カバー工法まで。構造を熟知した職人が手掛ける外壁工事
マルミツ屋根店（株式会社マルミツ瓦工業）
福島県
ドローン点検
マルミツ屋根店（株式会社マルミツ瓦工業）
福島県南相馬市原町区上町のマルミツ屋根店（株式会社マルミツ瓦工業）は、金属系外壁（ガルバリウム鋼板外壁）や金属屋根・瓦屋根の工事をメインに施工する住宅工事店です。その他、家の中で起こるささいな不具合の修理にも対応可能。頼れる町の住宅工事店として地域のお客さまから愛されている会社です。
工事店の想い
PERSON 熱心な親方に出会い、瓦の仕事が大好きに。今後は職人を育て、技術を次世代へ繋ぎたい
マルミツ屋根店 代表取締役の光井博満さん（以下、光井さん）が初めて瓦の仕事をしたのは１９歳の時。その後、運送会社に勤めた時期もありましたが、瓦でやっていくと決めてからは屋根工事ひとすじ。現在は、職人そして経営者として、現場と会社を切り盛りする毎日です。
「１０代後半から２０代前半、この頃は仕事の中に何かを見い出して……という想いはあまり抱いていなかった気がします。若くてまだ未熟だったので楽しく仕事ができてお給料がもらえたらそれで良いと考えていました。一度瓦を離れて運送業をやって、その後にまた瓦工事店で働いて……そこが私にとっての大きな転機でしたね」
仕事にやりがいを見つけられず迷っていた頃、光井さんは「自分には何ができるんだろう？」と自問自答。その結果、以前携わっていた瓦の仕事をまたやってみようと一念発起し、再就職した瓦工事店で瓦葺きの奥の深さや面白さを感じて真剣に技術向上を目指すようになったそうです。
「経験のある仕事だし、初めは仕事ができるつもりでいたんですよ。でも瓦葺きの技能試験の際に色んな瓦屋さんと交流して、自分が井の中の蛙だと痛感してね。そこから意識が変わって色々勉強するようになったんです」
腕の立つ職人たちに囲まれたことで自身の力不足を感じた光井さん。より広い技術と知識を身に付けるために熱心な親方のいる工事店へ移り、瓦葺き技術の造詣を深めました。そして１５年以上の経験を経て、２０１５年に株式会社マルミツ屋根店の前身となったマルミツ屋根店を開業。長年共に働いた親方に惜しまれての独立でした。
独立後、苦労したのは受注を取るために自分の顔を知ってもらうことでした。ベテランから若手まで集まっている商工会議所や地域の集まりに参加し、横の繋がりを強めていったそうです。
「当時は人付き合いがあまり得意ではなかったので、色んな集まりの青年部に顔を出すのがちょっと辛かったですね。集まりに来ないかと先輩に誘われても初めは断っていたんですが、受注がなかなか伸びなくてこのままではまずいと感じて、勉強させてもらうために参加するようになったんです。そこで人付き合いの苦手さも克服できたし、そこから仕事をいただくこともあったので、結果的にすごくプラスでした」
２０２３年には法人化し、マルミツ屋根店と社名を改めました。その頃には瓦葺きだけではなく、金属屋根（ガルバリウム鋼板屋根）や金属系外壁の工事も行っており、住宅の外装工事全般を引き受けられるように。現在はベテラン職人のほか息子さんも共に現場で働き、地域の住宅工事店としてお客さまや同業者さんから揺るぎない信頼を寄せられています。
今後は、若い職人が入ってくれたらという想いがあるそう。現在は息子さんよりも上の世代の職人が多いため、次世代に仕事を引き継ぐための土壌を耕しておきたいと語ります。
「今は私の年に近い人たちがメインでやってくれているので、みんな息子より年上の人たちなんですよ。 若い人が今から入って職人として続けてくれたら、息子の代に引き継ぐ頃に右腕としての技術がついているんじゃないかなと思っています」
マルミツ屋根店では職人も正社員。社会保険はもちろん福利厚生面も手厚く整備し、スタッフが働きやすい環境をつくっています。また、光井さんは「仕事に追われないためには、プライベートの充実も大切」だと考えているため、休日の確保にも余念がありません。
「職人の休みは日曜のみというイメージが強いですが、マルミツ屋根店は第２・第４土曜日も基本的に休みです。もちろん、現場の状態で第１・第３土曜になる場合もありますが、状況に合わせて休日を確保しています」
WORK 自社でできる工事は快諾して信用を築く。困った時に思い出してもらえる工事店に
マルミツ屋根店はリピーターが多いそうです。住宅に関する工事は、内装や外装、水回りなどジャンルは様々。その一つひとつの工事にエキスパートがいますが、お客さまとしてはどのような工事店へ依頼すべきなのかわかりにくいものです。光井さんは、瓦屋根や金属屋根（ガルバリウム鋼板屋根）、外壁工事のプロですが、「換気扇が壊れた」という相談にも快く対応しています。
「外装とは全く関係ない工事の相談もよくあります。でもマルミツ屋根店を思い出してくれたというだけでありがたいです。対応できることはうちでやりますとお答えしてすぐに動くので、リピーターのお客さまもすごく多いですね。お客さまのご要望に沿う形で工事をするために、私一人だけで考えずスタッフにもアイデアを出してもらうようにしています。『大工としてはどう思う？』とか、息子や他の職人たちにも『こういうパターンだったら何が一番？』なんて相談することも多いですね」
マルミツ屋根店に寄せられる問い合わせは様々です。金属系外壁（ガルバリウム鋼板外壁）の張り替えからカバー工法、モルタルのクラック修理まで幅広く対応しています。先日は約２００坪ある工場の外壁をカバー工法で施工したそうです。
「コンクリートの一種のALCの外壁がクラックを起こして雨漏りをしていたんです。ガルバリウム鋼板外壁でカバーするということになり、まず大工さんに下地を整えて防水シートまで張ってもらいました。その後に私たちがガルバリウムを張って仕上げたんです」
また、張り替えやカバー工法以外にも雨漏り修理の相談を受け付けています。最近は屋根からの雨漏りだと知らせを受けて現場へ行くと、実は外壁が原因になっている場合も多々あるそう。特にモルタル外壁は経年でクラックが発生するため、コーキングを施工し雨水が外壁の内側へ侵入しないように仕上げます。
福島県南相馬市の外壁工事の特性について尋ねました。南相馬市は福島県の中でも海沿いに位置している地域です。潮風による錆びを防ぐために、外壁・屋根共に張り替えに使う材料はなるべく板金を避けて提案をしています。工場や社屋等、鉄板の材料を使わざるをえない場合は、厚みのある防錆仕様の材料を選定しているそうです。
MESSAGE お客さまのニーズが第一。工事の企画、施工、全てを提供できるのが会社としての大きな強み
「施工後はもちろん、他に気になるところや追加で工事したいところが出てきた時、もしくは飛び込みの業者さんに何か指摘をされた時、そんな場合もいつでも相談してくださいね。ドローンでの点検もできるので、地上からでは見にくい場所の確認もできますよ」
最後に「かべいろは」をご覧になっている、雨漏りや金属系外壁の劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォームや外壁修理を検討しているお客さまへメッセージです。
「新築工事でもリフォーム工事でも、何でも相談してください。お客さまのご要望をくんだ上で、災害に強い外壁や屋根を提案します。外壁や屋根についての情報、工事の企画、施工、それら全てを提供できるのがマルミツ屋根店の一番の強みです。経年劣化が目に見えてきてリフォーム工事をしなければいけないのはわかっている、でも決心できない、そんな時もどうかありのままを相談してくださればと思います。何年もたせたいのか、いずれは張り替え等の大きな修理をしたいのか、そんなことを一緒に考えながらその時にやるべき施工を提案するのでご安心くださいね」
「お客さまをがっかりさせたくない」そんな気持ちが強い光井さん。職人としての気概が頼もしく、そして工事に悩む人に寄り添ってくれる優しさもあります。高い技術、そして自信、光井さんの中に揺るぎないこのふたつがあるからこそ、余裕のある対応ができるのだと、そう感じた取材でした。
（２０２４年６月取材）
（２０２５年８月加筆修正）
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取材後記
マルミツ屋根店（株式会社マルミツ瓦工業）
愛でられる外装をつくりたい
光井さんは取材の中で「お客さまががっかりするような屋根はつくりたくない」と、何度も口にしていました。屋根を見ながらお茶やお酒を飲み話に花が咲く、そんな美しい屋根を葺くのが仕事だと笑います。その話を聞いて、瓦職人は作品作りをする芸術家だと感じました。その気概は、瓦仕事だけではなく光井さんが手掛ける外壁や屋根の工事全般に影響しているに違いありません。ものづくりに対する姿勢に感激です。
ボランティアは趣味かも？
光井さんは様々なボランティア活動をしています。令和６年能登半島地震の時にも１月５日には現地へ入り、屋根にブルーシートをかけてまわりました。屋根職人の正体は決して明かさず、「ホッとして喜んでもらえたらそれでいい」と、黙々とシートをかけ瓦を直して回ったそう。また、音楽好きが高じて南相馬市開催の騎馬武者ロックフェスにもボランティアとして参加も。どうやらボランティア活動はライフワークのようですね。光井さんは、人に喜ばれたい、役に立ちたい、そんな真っすぐな想いが軸になっている職人さんでした！
外壁修理・外壁リフォーム事例（マルミツ屋根店（株式会社マルミツ瓦工業））1件
外壁工事のクチコミ評価（マルミツ屋根店（株式会社マルミツ瓦工業））1件
総合評価
4.63
| コミュニケーション |
4.75
|
|---|---|
| 工事の技術 |
4.70
|
| アフターフォロー |
4.70
|
| 提案力 |
5.00
|
| 価格の満足度 |
4.60
|
| マナーの良さ |
4.26
|
| 清潔感 |
4.37
|
新着クチコミ
4.63
ユーザーからのコメント
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工事店プロフィール（マルミツ屋根店（株式会社マルミツ瓦工業））
| 一番の強み | 伝統的な技術と新しい技術を応用し、お客さまの家に適した屋根の施工を行うところ |
|---|---|
| 会社名 | マルミツ屋根店（株式会社マルミツ瓦工業） |
| 対応工事 |
外壁塗装
外壁張り替え(カバー)
外壁修理
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 | 社員：6名 |
| 建設業許可 | 屋根工事業 （福島県知事許可（般―5）第035210号） |
| 保有資格者 | 一級かわらぶき技能士：１名 二級かわらぶき技能士：１名 職長安全衛生責任者：2名 足場の組立て等作業主任者：1名 |
| 特徴 | リフォーム業 外壁工事業 左官工事業 |
| 対応エリア |
東北地方 |
| アフターフォロー体制 | 強風が吹いた後や地震の後には施工したお宅にお声がけしております。 ご連絡頂きましたら、迅速に対応させていただきます。 お気軽にご連絡ください。 |
| 代表者 | 光井 博満 |
| 代表者経歴 | マルミツ屋根店（株式会社マルミツ瓦工業）代表取締役 原町商工会議所 所属 原町ライオンズクラブ 所属 騎馬武者ロックフェス実行委員会 所属 １９９１年３月：福島県立原町第一中学校 卒業 １９９１年４月：福島県立小高商業高等学校 入学 １９９４年３月：福島県立小高商業高等学校 卒業 １９９４年４月：株式会社フジクラエンタープライズ 入社 １９９５年４月：株式会社フジクラエンタープライズ 退社 １９９５年５月：有限会社大河内瓦店 入社 １９９７年１月：有限会社大河内瓦店 退社 １９９７年２月：近鉄物流株式会社 入社 ２０００年６月：近鉄物流株式会社 退社 ２０００年７月：山田瓦工業有限会社 入社 ２００８年３月：山田瓦工業有限会社 退社 ２００８年４月：寺岡瓦工業株式会社 入社 ２０１４年１２月：寺岡瓦工業株式会社 退社 ２０１５年１月：マルミツ屋根店 創業 代表就任 ２０２３年４月：株式会社マルミツ瓦工業へ組織変更 代表取締役就任 |
| 所在地 |
〒975-0013 福島県南相馬市原町区上町２－４７ 大きな地図で見る |
| 営業時間 | 毎週月～第１・第３土曜日 ８：００～１８：００ |
| 定休日 | 第２・第４土曜日、日曜日、祝日、年末年始休業、大型連休（ゴールデンウィーク）、夏季休業（お盆休み） |
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