工場から住宅まで全てに金額以上の満足を。熟練職人が丹精込めた外壁工事
有限会社丸慶
三重県いなべ市大安町の有限会社丸慶は、金属系外壁(ガルバリウム鋼板外壁)や金属屋根の外装板金工事全般、その他大工工事やガラス工事等を施工する板金工事店です。住宅から社屋や店舗、公共事業まであらゆる建物に対応できる技術力を持っています。
工事店の想い
PERSON
総合的な見立てができる住宅工事店。ひとりで奔走したおかげで身に付いた板金以外の技術
三重県いなべ市大安町の有限会社丸慶(以下、丸慶)は、高度な加工技術を活かした板金工事をメインに、その他建設工事全般を手掛けます。金属系サイディングの張り替えやカバー工法も対応可能。お客さまのお悩みを総合的に解決する、柔軟な知識と技術を備えている会社です。
丸慶の代表取締役の伊藤竜己さん(以下、伊藤さん)は、高校卒業後すぐに家業で働き始めました。伊藤家の家業の軸は、実は製茶業。伊藤さんのひいおじいさんが明治時代から製茶業を営み、のちに伊藤さんのお父さんが板金業も始めたそうです。初めは手作業だった板金加工が建設板金へと派生し、丸慶の前身である伊藤板金を1958年に開業したのが板金工事店としてのスタートでした。
伊藤さんは4人きょうだいの長男。2つ下の弟さんと5つ下の双子の妹さんの面倒を見ながら、子どもの頃から家の手伝いをしていたといいます。特に茶畑はシーズンに入ると猫の手も借りたいほど忙しく、「手伝いが嫌」と考える暇もないほどで、やらざるをえない状態だったそうです。
「長男っていうのもあって家族の用事をしながら家業も手伝うという感じでした。茶畑の他に板金の方もけっこう手伝っていましたよ。小学生の頃なんかは現場へ行くとお客さまにおやつをいただいて、それが嬉しくて職人さんについて行っていた感じもありますね。中学生・高校生の頃は陸上部で、棒高跳びや高跳び、幅跳び、三段跳び……何だか跳んでばかりだな。走るのがそんなに早くなかったから、そっちだったんでしょうね」
家の手伝いや部活動で忙しい日々を送っていた中高生時代。高校卒業後はすぐに家業へ入り、板金職人として本格的に働くようになったのです。高校卒業時は当然まだ10代の若者。1年ほどの間は、お父さんの元で製茶業と板金の両方の仕事を本格的に覚えました。そして20歳になる年に、お父さんから「板金だけに集中しろ」と命じられたのです。
「父はお茶をやって、僕は板金をやるということになってね。でも正直、現場へ行くだけで済むと思っていたんですが、そうじゃなかったんです。材料の発注から集金まで全部自分でやれと言われて大変でした」
何もかもを一人でこなす毎日。やらざるをえない状況で板金以外の技術もたくさん身に付けたそうです。仕事がない時は他社の現場へアルバイトに行って色々な人や現場と繋がり、腕を磨いてきました。そうして2011年には有限会社丸慶の代表取締役に正式に就任し、そこからは板金以外にも住宅工事全般に事業を拡大して現在に至ります。
「今後、さらに大きく手を広げようとはあまり考えていません。今の人数でクオリティの高い施工をして、お客さまに喜んでいただけたらそれで十分だと思っています。」
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WORK
仕事は人との繋がりがベース。出会った人との縁を大切にして培った工事店としての信用
三重県いなべ市大安町の丸慶は、金属系外壁(ガルバリウム鋼板外壁)や金属屋根を中心とした板金の外装工事、そして外壁リフォームの張り替えやカバー工法(※1)を行う会社です。取引先は大手ゼネコンから住宅メーカー、地域の工務店等で、担当する現場は新築工事から改修工事まで多種多様。この地域での信用度の高さがうかがえます。
伊藤さんは、三重県板金工業組合の理事長、三重県板金職業訓練協会の会長、その他色々な団体で理事等の役職に就いています。これは伊藤さんが長らく板金業に従事し、この地域で誠実な仕事をしてきた証で、若い頃からさまざまな現場で場数を踏んできた経験が活かされているのだとわかりました。「人との繋がりが仕事への繋がりになる」と実感していた伊藤さんは、行く先々でお客さまはもちろん同業者にも配慮し、次に繋がる「何か」を撒(ま)いてきたといいます。
「法人化するまでは、他の会社の現場でアルバイトをして、そこで本当に色々な人に会いました。板金工事って職人の個性が出るので、真面目に取り組んでいると『この仕事は誰がやった?また君に頼むわ』と、だんだん仕事を頼まれるようになるんですよ。そういうのを積み重ねて技術や知識がついてくると、今度は現場の若い職人たちに教える役割がまわってきますしね。そうなるとまた元請けさんから声がかかって、顔と名前を知ってもらえて。さらに組合や協会に加入して、僕は色々勉強させてもらいました。大きな企業から中小企業、会社がたくさんありますからね。特殊な仕事を手掛けている企業さんもいるし、そこで色々なことを覚えてきたんじゃないかな。組織に在籍して悪いことはなかったですね」
丸慶では建物の外装工事のほか、玄関の柱飾り等の銅板加工の装飾品も手掛けています。先代の伊藤さんのお父さんが手作業を得意としていたため、伊藤さんもやるようになったそうです。建物の板金工事ができる職人は大勢いますが、銅板で装飾品をつくれる職人は数少ないため、行く先々で重宝がられたといいます。
「ある社長さんに、板金屋はどこにでもおるから家の方は誰でもいい。丸慶さんは飾りだけやってくれればいいなんて言われて、それは困りますと大笑いしてね。古い和風の立派な家だったので、その現場をやらせていただいたら、その家に訪れる人からまたお仕事を依頼されて有難かったです。昭和63年くらいかな、地方で和風住宅ブームがあったんですよ。当時、高価ないぶしの雨樋を使ったりしたんですけど、工事の8割くらいは『好きなようにやっていいよ』と見積りがなかったんです。すごい時代でしょう。地方の人は大きな家がステイタスですごく大事にするので、近所のあの家よりも良いものをと競って。みんな元気でしたね」
次に、三重県いなべ市の外壁工事の特性を尋ねました。三重県は南北や山側海側で気候の違いが大きく、外壁リフォームや外壁修理の際は土地に合わせた材料や施工を考えなければいけません。経験値の高い伊藤さんにとっては、どんな地域の工事もお手のものです。
「風の強いところ、積雪のあるなしで施工は変わってきます。台風を経験している地域のお客さまは風に対する恐怖心が強いので、安心していただけるよう金属系外壁(ガルバリウム鋼板外壁)の風荷重を数値で説明して、施工を提案させてもらっています」
※1 カバー工法・・・金属屋根や外壁の重ね張りをするリフォーム方法
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MESSAGE
外観だけではなく、建物・敷地全体が美しくなる施工を。片付けを含めた全てがひとつの仕事
施工後、万が一お客さまの方で不具合を発見した場合はすぐに点検を行います。また、お客さまのご要望に合わせて保証書の発行もしています。施工内容や使用材料により内容が異なるため、打ち合わせ時に確認が必要です。
「施工後、何かあったら遠慮なく電話をしてください。点検にうかがいます。雨漏り修理は原因がはっきりしない場合も多々あり、再調査を行うこともあります。自社で高所作業車を持っていて迅速に点検ができるのでご安心くださいね」
最後に「かべいろは」をご覧になっている、雨漏りや外壁の劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォームや外壁修理を検討しているお客さまへメッセージです。
「デザインのお好み、外壁材の種類、ご要望をくみ取った施工を心掛けています。そして、お客さまが払った金額以上の仕上がりになるよう努めています。施工に丹精込めるのはもちろんなんですが、現場の片付けは、来た時よりも帰りがきれいになるように、周囲も含めその建物全体の美観のために行います。お客さまに『ありがとう』のお言葉をいただくのが何より嬉しいんです。そうしていただけるよう努めているので、外壁のことで何かありましたら気軽にご相談ください」
三重県内にとどまらず、近県へも走り回る伊藤さん。板金工事店でありながら、住宅工事を総合的に請け負っています。話を聞く中で、この住宅工事への間口の広さは伊藤さんの行動力と好奇心、そして仕事に対する熱心さによるものだとわかった取材でした。
(2024年2月取材)
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取材後記
有限会社丸慶
お客さまの立場になって考える
伊藤さんにとっての仕事の通信簿は、お客さまとの最後のやりとり。請求書を渡す時に「こんな工事なら、まけてくれ」と言われるのか、「ありがとう。世話になったね」と言われるのか?それが丸慶に対するお客さまの評価だと笑います。直接の紹介仕事に繋がらなくても、お客さまの評価は時間をかけて地域に根を下ろしていき、次の仕事に繋がるはず。いかに次の仕事に繋げていくか?それを常に考えている様子がわかりました。
頼んで良かったと思われたい
技術が同じなら、より気分良く付き合える工事店さんの方が良いと思うのが、きっとお客さま側の本音。伊藤さんはそんな小さな本音をくみ取っていると感じました。例えば現場で使う共同のトイレ。スリッパや手洗い場の整理整頓を率先して行うそう。でもそれはダイレクトな評価を求めているわけではなく、「丸慶さんに頼むといいよね」となんとなく思ってもらえたらと、そんな感じでした。「小さな気遣いの積み重ね」、人付き合いの大切なことを伊藤さんに教わった取材となりました!
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工事店プロフィール(有限会社丸慶)
| 一番の強み |
工場などの大型物件から住宅まで非常に幅広い物件に確実に対応でき、細やかな心遣いで人との縁を大切にしているところ |
| 会社名 |
有限会社丸慶 |
| 対応工事 |
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 |
社員:5名 |
| 建設業許可 |
建築工事業、大工工事業、屋根工事業、管工事業、鋼構造物工事業、板金工事業、ガラス工事業、内装仕上工事業(三重県知事許可(般―3)第18220号) |
| 保有資格者 |
一級建築板金技能士:3名
二級建築施工管理技士:3名
丸のこ等取扱従事者:2名
研削砥石の取替え等の業務に係る特別教育:2名
高所作業車運転者:2名
職長安全衛生責任者:2名
石綿取扱作業従事者:2名
足場の組立て等作業主任者:1名
玉掛作業者:2名
ものづくりマイスター(建築板金):1名
職業訓練指導員:3名
建築板金基幹技能者:2名
建設キャリアアップシステム登録者:1名
全豊田外来工事資格者:2名
建築物石綿含有建材調査者:1名
小型移動式クレーン技能講習修了者:2名
フルハーネス特別教育修了者:2名 |
| 特徴 |
リフォーム業
外壁工事業
左官工事業
|
| 対応エリア |
中部地方
近畿地方
|
| アフターフォロー体制 |
損保ジャパン株式会社の第三者賠償責任保険などに加入済です。
施工内容・ご希望に応じて保証書を発行します。
またご連絡頂きましたら、迅速に対応させて頂きます。 |
| 代表者 |
伊藤 竜己 |
| 代表者経歴 |
有限会社丸慶 代表取締役
員弁ライオンズクラブ 所属
1981年3月:員弁郡大安町立大安中学校 卒業
1981年4月:三重県立桑名工業高等学校 入学
1984年3月:三重県立桑名工業高等学校 卒業
1984年4月:伊藤板金 入社
1984年4月:三重県板金高等職業訓練校 入学
1986年3月:三重県板金高等職業訓練校 卒業
1993年3月:有限会社丸慶 設立 取締役 就任
2011年3月:有限会社丸慶 代表取締役 就任 |
| 所在地 |
〒511-0266
三重県いなべ市大安町石榑南905
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|
| 営業時間 |
毎週月~土曜日、祝日 8:00~18:00 |
| 定休日 |
日曜日、年末年始休業、大型連休(ゴールデンウィーク)、夏季休業(お盆休み) |
| 備考 |
2021年:三重県板金工業組合 理事長
2001年:三重県板金工業組合 青年部部長
2010年:三重県中小企業青年中央会 会長
2012年:全国中小企業青年中央会 理事
2021年:職業訓練法人 三重県板金職業訓練協会 会長
2021年:全国板金業国民健康保険組合 理事
2024年:いなべ市商工会建設部会 副会長 |
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