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北海道ならではの積雪トラブルに対応するため、長い目で見た外壁構造を追求

株式会社五十洲板金工業

北海道

北海道板金工業組合

株式会社五十洲板金工業

株式会社五十洲板金工業

北海道札幌市白石区東札幌の株式会社五十洲板金工業は、金属系外壁(ガルバリウム鋼板外壁)や金属屋根の工事、シート防水を中心に施工する板金工事店です。同業者との繋がりを活かし、板金に限らず多種多様の外装工事に対応しています。

工事店の想い工事店の想い

PERSON 警備の仕事のつもりが板金業に。しかし今は、「板金の仕事が好き」と言える職人に

株式会社五十洲板金工業

株式会社五十洲板金工業(以下、五十洲板金工業)は、北海道札幌市白石区東札幌にある板金工事店です。金属系外壁(ガルバリウム鋼板外壁)や金属屋根の工事を中心に施工します。代表取締役の五十洲和幸さん(以下、五十洲さん)は10代から板金業に携わってきました。苦労が絶えなかった独立時、そして今後の展望、仕事への想いについてお話をうかがいました。

かつて、五十洲さんは定時制高校に通いながら働いていました。様々な仕事を経験していたある日、親戚から「警備員の仕事があるからここへ行ってほしい」と頼まれて行った先が板金の現場で、その日をきっかけに板金業に携わるようになったのです。

「話が違うと思いましたが、給料をもらうならそれでいいとも考えたんです。でも当時の現場は大変でした。イケイケな職人さんたちが厳しい指導をする時代で、私も子どもでとんがっていた時期なので、何かと反発していました。けど先輩たちには、働く、仕事するっていうのはこういうことだと教えてもらってね。厳しい人の中にすごく親切な人もいたんです。当時は板金をやりたいというよりも、そういう職人さんがいたのと、まとまった給料がもらえるということで最初は仕事をしていた感じでした」

五十洲さんは板金工事店で2年間働き着実に技術を身に付け、そうなると仕事がどんどん面白くなっていったといいます。「板金が好き」と言えるほど仕事に愛着が持てるようになり、23歳の時に独立しました。しかし受注を安定させるのはやはり簡単ではなく、大工現場の応援仕事や金物屋の営業スタッフ等、板金以外の仕事もしながら苦しい時期を乗り越えたそうです。

そしてある時から、そんな五十洲さんの状況を見て知人の板金屋さんが現場へ誘ってくれるようになりました。それまではフリーランスの職人として体ひとつで仕事を請け負っていましたが、この頃には開業届を出し、板金を事業としてやっていこうと考え始めたそうです。

「今ならインターネットですぐわかるんですが、あの頃は検索するなんて考えもなくて、開業届?会社経営ってどうするんだ?と右往左往していました。いただいた仕事を真面目にやっているうちにスタッフが増えて、会社として形になってきたんです。昔は親に心配をかけましたが、10年間、自分の会社をやっているので安心してもらえているのではないかな。少しは親孝行になっているんじゃないかと思います」

今後の展望は?と尋ねたところ、とても興味深い回答。五十洲さんは、工事店としての窓口を札幌市内の各地域に置きたいと考えているそうです。コンビニエンスストアのように、お客さまが住宅の不具合に気が付いた時にすぐに駆け込んで相談できる、ステーション的な役割の拠点をつくりたいとのことでした。

「例えば金属系サイディングを張り替えたいなんて考えた時、住宅工事のインターネット検索も身近ですが、大きな家具を買う時はやはり店舗へ行きますよね。検索は検索でしかないと感じているので、10分でも15分でも直接話せたらいいと思うんです。そのための応接できる場所を構えたいですね。これからスタッフが増えていくので、まずは営業体制を整えて窓口がしっかり機能するよう動いていきます」

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WORK じっくり話を聞き、わかりやすい言葉で説明を。相談は電話やメールでも対応可能

株式会社五十洲板金工業

北海道札幌市白石区東札幌の五十洲板金工業は、金属系外壁(金属系サイディング・ガルバリウム鋼板外壁)、金属屋根の工事を中心に手掛ける板金工事店です。

五十洲さんはお客さまに「1人で悩まないでほしい」と話します。外装リフォームや外壁修理は金額がかさみ、家にとって何が正解かわからなくなりがちです。さらに住宅工事の内容や使用材料は、建設業になじみのない人にとっては難解な言葉が並びます。五十洲さんは少しでもお客さまの心が軽くなるよう、打ち合わせの際はじっくり話を聞き、そして説明では専門用語を使わず、わかりやすく話すよう心がけているそうです。

「ルーフィング(※1)がここにあると説明しても『それは何のこと?』となるので、汗かき防止材と言ったり、紙とペンで絵を描いたりして理解していただけるように説明しています。住宅工事は、やるかやらないか、必要あるのかないのかで悩みますよね。そんな時、私に連絡をいただければ、相談に乗りますので。実際に会うのが億劫(おっくう)だったら、今の時代はスマホのショートメールでも写真が送れますしね」

五十洲板金工業では新築住宅の金属系サイディングの工事を数多く手掛けています。そして最近、依頼が多いのは屋根材を外壁に張る工事。ここ数年、屋根材の形状を外壁に活かした外観デザインが流行っていて、五十洲さんの元にもそういった相談が寄せられます。

「屋根材を外壁に張るには工夫が必要なんです。屋根材を外壁に張っただけではベコベコしてしまいます。知人の板金屋さんと試行錯誤した結果、緩衝材(かんしょうざい)を入れるとベコベコせずに仕上がるとわかったんですよ。そう施工していたら、いつのまにか『五十洲さんが綺麗に仕上げてくれる』と口コミが広がったのか、新築工事で同業者さんに声をかけてもらうことが増えましたね。外壁のリフォーム工事でも、人から聞いたと一般のお客さまから直接依頼をいただく機会があるんです」

雨漏り修理の原因で多いのは、外壁と屋根の間にあるコーキングの劣化です。コーキング処理で修理が可能ですが、五十洲さんはそれではいけないと考え、外壁に板金を差して雨水が継ぎ目から入り込まないようにする施工をします。

「1階の屋根が2階の外壁にあたっている場所、その継ぎ目のコーキング(※2)の劣化で雨漏りを起こしているのをよく見ます。コーキングの打ち換えで一時的に雨漏りは止まりますが、数年後、劣化したらまた同じ雨漏りが起こるんです。そうならないために根本的な解決になるよう考えたのがこの方法で、外壁に切れ目を入れて屋根材を上げて鉄板をそこに差します。おそらく、北海道でしかやっていない工事だと思います。また、北海道は寒いので換気口を閉じたままにしたり、ガムテープで完全に閉じてしまったりする人もいるんですよ。そうなると家の中の空気が動かないため、内側の結露から雨漏りを起こす場合もありますね」

北海道札幌市の外壁工事の特性について尋ねました。札幌市内は中心部から少し離れると古い家が多く、かつては心無い住宅リフォーム訪問業者が横行していたそうです。最近は減っていると五十洲さんは感じていますが、古い家にはお年寄りが暮らしている場合が多く、工事の挨拶の際にトラブルの経験談を聞くこともあるそうです。

「工事の時は近隣に挨拶に行くんですが、訪ねた先がお年寄りの方の家だと、ありがたいことになぜか私にコーヒーを出してくれることが多いんですよ。それで家やご家族の色々な話をしてくれて。ただその方のお宅の不具合を聞いてもその場では現地調査できる時間がないことも多いので、『隣の工事をやっているので、また今度お聞きしますね』と名刺を置いてくることもありますね」

※1 ルーフィング・・・屋根材の下に敷く、防水シート
※2 コーキング・・・継ぎ目の隙間を埋める目地材

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MESSAGE 緊急時にお待たせしない班体制が大きな強み。「いつでも来てくれる安心感」をお客さまに

株式会社五十洲板金工業

五十洲さんは、自身が手掛けた建物のその後をいつも気にしています。お付き合いのあるお客さまの家の近くで現場がある時はお声掛けをして、工事後に不具合等がないかをヒアリングする場合もあるそうです。

「今、近くで工事しているんですと言って、訪問することもあります。近くでお客さまの工事と似た工事をしていて、この地域の建物はそういう作りが多かったのかもしれないですねなんて雑談をしてね。また何かあったらいつでもという、ご挨拶ですね。アフターフォローというほどではないけれど、10年後、15年後、いつでも相談できるという心強さを持っていただけたら嬉しいです。保証書の発行もしていますので、打ち合わせ時にご確認いただければと思います」

最後に「かべいろは」をご覧になっている、雨漏りや外壁屋根の劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォームや外壁修理を検討しているお客さまへメッセージです。

「五十洲板金工業では、施工に対して3班体制を取っているんです。2班は現場へ行く部隊、残り1班は緊急出動部隊で、お客さまからの緊急の相談に対応しています。その場で見積りも出せますし、他の業者との相見積りするでもかまいません。そのフットワークの軽さが私たちの強みだと思っています。外壁のここをどうにかしてほしい、そんな風に思ったらいつでも相談してください。点検するだけ、話をするだけでも気軽にお問い合わせくださいね」

五十洲さんはファーストコンタクトについて、「会って話すのが嫌だったら、お電話でもメールでもOKですよ」と言っていました。外壁工事は費用も手間もかかり、日常の家事のようにサッと済ませられることではありません。お客さまにとって、五十洲板金工業のような会社が町にあるのは、「相談できる人がここにいる」という安心感をもたらしてくれると、そう実感した取材でした。

(2024年2月取材)

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工事店プロフィール 工事店プロフィール(株式会社五十洲板金工業)

一番の強み 業界全体まで考慮した広い視野を持ち、お客さまの問い合わせや緊急性の高い相談に迅速に対応できる体制を整えているところ
会社名 株式会社五十洲板金工業
対応工事
外壁塗装
外壁張り替え(カバー)
外壁修理
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
従業員数 社員:7名
建設業許可 屋根工事業、板金工業業、防水工事業(北海道知事許可(般―2)第723894号)
保有資格者 一級建築板金技能士:3名
巻上げ機運転者:2名
丸のこ等取扱従事者:2名
研削砥石の取替え等の業務に係る特別教育:2名
高所作業車運転者:5名
職長安全衛生責任者:4名
足場の組立て等作業主任者:4名
玉掛作業者:5名
職業訓練指導員:1名
一級防水施工技能士(シート防水):2名
特徴 リフォーム業
外壁工事業
対応エリア

北海道地方

アフターフォロー体制 ご希望に応じて保証書を発行します。
気になることがあればご連絡ください。
代表者 五十洲 和幸
代表者経歴 株式会社五十洲板金工業 代表取締役
2003年3月:札幌市立中の島中学校 卒業
2004年4月:北海道札幌南高等学校 入学
2005年10月:北海道札幌南高等学校 中退
2005年11月:建築会社 入社
2008年5月:建築会社 退社
2008年6月:伸栄板金工業 入社
2010年8月:伸栄板金工業 退社
2012年5月:五十洲板金工業 創業 代表 就任
2017年3月:株式会社五十洲板金工業 設立 代表取締役 就任
所在地 〒003-0006
北海道札幌市白石区東札幌6条2-3-10-205号 大きな地図で見る
営業時間 毎週月~土曜日 8:00~18:00
定休日 日曜日、祝日、年末年始休業、大型連休(ゴールデンウィーク)、夏季休業(お盆休み)
屋根工事の依頼も可能です。株式会社五十洲板金工業の「やねいろは」掲載記事はこちら