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「お客さまに余計な負担がかからない施工」がモットーの外壁工事店
株式会社吉田板金工業
北海道
北海道板金工業組合
株式会社吉田板金工業
北海道石狩市花畔に拠点を構える株式会社吉田板金工業は、金属系外壁（ガルバリウム鋼板外壁）や金属系屋根の施工を中心に請け負っています。雨樋修理や外壁修理も可能で、大工工事や塗装工事、外構工事なども窓口となり受け付けています。創業６０年を超える歴史ある工事店です。
工事店の想い
PERSON この仕事をする上で忘れてはいけないのは、向上心を持って学び続ける気持ち
「祖父の代から板金業を営んでいるので、小さい時から仕事の様子を見て育ちました。父も祖父も朝から晩まで働いて大変そうだったのを覚えています。僕も中学くらいから簡単な現場の手伝いをしていましたね。長男なので後継ぎを意識しないこともなかったんだけど、父からは特に何も言われなかったし、大学は経営学部に進んで違う仕事に就くことも考えていました。でも結局、卒業後はそのまま家業に入ったんです」
理由を尋ねると、吉田さんは「職人が自分に合っていると思ったんですよね」と一言。「現場では誰に何を言われることもないが、その代わり失敗したら全部自分の責任」という、白黒はっきりしたところがわかりやすくて良いと感じていたそうです。
「最初から仕事はおもしろいと思っていたし、今もそう思っています。修業を重ねるうちに段階的にスキルアップしていけるのも良かったですね。でも、この仕事は材料も技術もどんどん変わっていくし、常に勉強していなければいけないのが大変なところ。北海道と本州の違いや、一般住宅とお寺との違いもあるし、すべて完璧にできるという人はなかなかいないんじゃないかな。常に向上心を持って学んでいかなければと思っています」
２０１３年に先代の後を継ぎ三代目となった吉田さん。それまでも自身のお客さまとのやり取りや見積り作成は担当していましたが、代表就任後は先代のお客さまの分も担当するようになり、慣れるまでは大変だったと言います。とはいえ、先代に確認しながら作業を進められたため、代替わり自体はスムーズだったそうです。代表になってから一番変わったのは仕事に対する姿勢で、「自分がお金をいただく立場、お願いする立場だと自覚して、言葉遣いやスケジュール調整にはより配慮するようになった」とのことでした。
「板金以外にも、今後やってみたいことは色々とあるんです。ただ、危険な作業も多いこの仕事は体が資本。漠然と会社を大きくしようとしたり、無理をして受注を増やすと職人さんに負担がかかるから、慎重にやっていかなければと思っています。今お付き合いのあるお客さまとこれから出会うお客さま、どちらも大事に、これまで通り感謝の気持ちを忘れずやっていきたいですね」
※１ サイディング・・・セメント製や金属製の外壁材
WORK 板金、金属系サイディング、窯業系サイディングなど、外壁工事なら幅広くお任せください
「北海道の住宅の外壁はサイディングが圧倒的に多いですね。うちは金属系サイディングも窯業系サイディングも施工可能です。金属のメリットは腐食が少ないことと、コーキングが少ないこと。メンテナンスがかなり楽ですね。窯業系は柄の種類が金属の３倍くらいあるので、希望する家の雰囲気にマッチするものを考えた時に、選択肢が多いのがメリットだと思います。両方の特徴を説明した上で、お客さまの要望に沿えるものを提案しています」
吉田板金工業では、既存の外壁を撤去して新しい外壁に張り替える工事とカバー工法（※２）の両方が可能ですが、現在はカバー工法の工事が多いそう。既存の外壁を撤去する場合は廃棄の費用がかかりますが、カバー工法はその費用がなく、お客さまの負担が少ないのが人気の理由です。先々どれくらい家を持たせたいかによってもベストな方法は変わって来るので、お客さまの意向をしっかりとヒアリングして、施工内容を決めていきます。
「外壁の雨漏り修理は、サッシ周りが原因になる場合が多いですね。コーキング（※３）の切れと、外壁材が腐食しているかどうかをチェックします。腐食していた場合は外壁修理が必要で、もちろん部分補修も対応はしていますが、基本的には全面的な修理をお勧めしているかな。というのも、販売されている外壁材は数年に１回色や柄が変わるので、傷んでいるところだけ修理すると、その後別の場所が傷んだ時や全体的に直したい時に同じ材料が手に入らない可能性があるんです。修理の箇所が家の正面で目立つ場所なのか、家の裏であまり見えない場所なのかというのも考慮して、お客さまに提案するようにしていますね」
吉田さんは現場では特に、一つひとつの丁寧な確認を怠らないようにしていると言います。たとえば２つの窓が並んでいて、同じものだと思い込んで同じ長さで材料を切ったところ、若干長さが違ったためにやり直しになったこともあったのだとか。色や柄が違う外壁材の張り分けもお客さまによって細かな差異があるため、必ずメモを取って都度確認するようにしています。「当たり前のことだけど、そういう細かい部分に気を付けられるかどうかで仕事の内容や段取りは変わってくる」と、仕事をする上で大事にしていることを教えてくれました。
北海道石狩市の外壁工事について尋ねました。降雪量が多く気温が低い石狩市では、冬場に外壁の張り替え工事をすると家の中が寒くなってしまうため、ほとんど行わないそう。カバー工法であれば可能ですが、そもそも足場の設置にも除雪が必要で金銭的にも負担が増すので、あまりお勧めはしていないと教えてくれました。気温が低いとコーキングがつきにくくなるなどの弊害もあるため、暖かくなってからの工事が望ましいと言えそうです。
※２ カバー工法・・・金属屋根の重ね張りをする屋根のリフォーム方法
※３ コーキング・・・継ぎ目の隙間を埋める目地材
MESSAGE 一定のクオリティを保った施工を提供するため、技術や考え方を全スタッフと共有
また吉田さんは、スタッフが現場で働きやすい環境になるように、一緒に仕事をする元請けの会社や大工さんとの連携にも気を配っています。代表である自分と元請けの会社などとの関係が良好であれば、自社のスタッフも仕事がしやすくなると考えているためです。
完工後に何か気になることがあれば、お客さまから連絡をいただければすぐに駆け付けて様子を見てくれるとのこと。先々代や先代からのお客さまが今でも吉田さんに声を掛けてくれるように、これから出会うお客さまとも長いお付き合いをしていきたいと話してくれました。
最後に「かべいろは」をご覧になっている、雨漏りや金属系外壁の劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォームや外壁修理を検討しているお客さまにメッセージです。
「うちは自社の加工場があって材料もすべて成型できるので、コイルだけを問屋さんから仕入れて自分で加工し、早ければその日のうちに現場に持って行くことが可能です。臨機応変に対応できますので、ちょっと難しいかなと思う相談でも、ぜひお気軽にご連絡ください。お待ちしています」
創業から６０年以上の歴史ある会社である吉田板金工業。おじいさんとお父さんが築いてきた会社をこれからも続けていくためにどうすればいいか、自分の課題としていつも考えていると吉田さんは言います。お客さまにもスタッフにも誠実に向き合っている吉田さんなら、今後も実績を重ね、さらに会社を盛り立てていくことができると感じました。
（２０２４年１月取材）
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取材後記
株式会社吉田板金工業
当たり前のことを続ける難しさ
現場での挨拶や作業場をきれいに保つなど、「普通のことをきちんとやるようにしている」と吉田さんは言います。打ち合わせなどで部屋の中に入る機会も多いため、職人の身なりや清潔感にも気を付けているそうです。「どれも当たり前なんですけどね」と話す表情から、当たり前のことを当たり前に続ける難しさ、それを続けていることへの自負が感じられました。吉田さんの考えを理解し、しっかりと実践しているスタッフへの厚い信頼もうかがえました！
会社の歴史に新たな１ページを
外壁のサイディング工事は、吉田さんが代替わり後に始めたことだそう。屋根と壁、板金とサイディングの両方ができると、会社としても工程が組みやすく時間にロスがなくなり、お客さまとしても１か所への発注で済むので、お互いにメリットが増えたと言えます。サイディング工事を始める時には驚いていたスタッフも今ではすっかり慣れて、当たり前に施工しているそうです。「常に新しいことを勉強していかなければならない」と話す吉田さんらしいチャレンジ精神だと思いました。
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工事店プロフィール（株式会社吉田板金工業）
| 一番の強み | 経験値の高さと年齢的な若さが両立していて、板金の自社加工もできるためスピーディーな対応ができるところ |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社吉田板金工業 |
| 対応工事 |
外壁塗装
外壁張り替え(カバー)
外壁修理
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 | 社員：７名 |
| 建設業許可 | 屋根工事業（北海道知事許可（般―３）第７０５７４５号） |
| 保有資格者 | 一級建築板金技能士：３名 二級建築板金技能士：１名 高所作業車運転者：１名 職長安全衛生責任者：１名 石綿取扱作業従事者：１名 玉掛作業者：４名 職業訓練指導員：２名 基幹技能者：１名 屋根外装調査士：１名 小型移動式クレーン運転技能講習修了者：４名 |
| 特徴 | リフォーム業 外壁工事業 |
| 対応エリア |
北海道地方 |
| アフターフォロー体制 | AIG損害保険株式会社のビジネスガードに加入済です。 ご希望に応じて保証書を発行します。 |
| 代表者 | 吉田 英二 |
| 代表者経歴 | 株式会社吉田板金工業 代表取締役 石狩商工会議所 所属 札幌北部民主商工会 所属 １９９６年３月：石狩翔陽高等学校 卒業 １９９６年４月：札幌大学 入学 ２００１年３月：札幌大学 卒業 ２００１年４月：株式会社吉田板金工業 入社 ２０１３年４月：株式会社吉田板金工業 代表取締役 就任 |
| 所在地 |
〒061-3284 北海道石狩市花畔四条１－８６ 大きな地図で見る |
| 営業時間 | 毎週月～土曜日、祝日 ７：３０～１7：３０ |
| 定休日 | 日曜日、年末年始休業、大型連休（ゴールデンウィーク）、夏季休業（お盆休み） |
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