外壁にはぜひセルフチェックを。的確なメンテナンスで長持ちする外壁へ
菅原板金
宮城県大崎市岩出山上野目の菅原板金は金属系外壁(ガルバリウム鋼板外壁)や金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)を中心とした建物外装の板金工事を施工する板金工事店です。お客さまのリクエストを第一に、そしてメリットデメリットを踏まえた施工を柔軟に提案します。
工事店の想い
PERSON
過酷な仕事だと覚悟してのスタート。板金を知り、仕事のやりがいも感じるように
菅原板金は宮城県大崎市岩出山上野目にある板金工事店です。金属系外壁(ガルバリウム鋼板外壁)や金属屋根、雨樋工事をメインに手掛け、その他外壁リフォームに伴う塗装工事や内装工事にも対応しています。
菅原板金は代表の菅原良太さん(以下、菅原さん)が2011年に創業した工事店です。10代で板金職人として修業を始め、20代で独立開業。一級建築板金技能士の資格を持ち、職人としての経験はすでに20年を超えています。社会人スタートは16歳。当時の現場はやんちゃな若者が多く、過酷な仕事だということを覚悟してのスタートだったそうです。
「先輩職人さんはちょっと怖い人が多かったですね。板金のことはまったくわからなかったんですが、きつい仕事だとは聞いていたんです。中学を出てすぐで、勤務先を選べる状況ではなくってね。初めての仕事でしたが、友人と一緒に入ったので屋根の上で励まし合いながらやってきました。この仕事で普段気にしたことのなかった外壁や屋根を知り、あ、外壁ってこんな感じなんだ、こんなに大事な役目があるんだとか、そういったことを気にするようになりましたね」
板金の仕事の面白さは長く残る建物を手掛けられること。完成時は菅原さん自身が作業したところを見るのが大好きだといいます。過去に担当した建物の近くを通ると、その案件をやっていた当時を思い出すそうです。
「自分がやった建物を見るのは、今でも変わらず好きですね。この時は雨が降ってたなーとか、寒くて凍えたなーとか、大変だったことを思い出します。一瞬、飲食業をやったことがあるんですが、結局戻ってきました。結婚を考えるようになり、きちんと働こうと考えるとやはり経験のある板金がいいなと思いました」
経験を積み、子どもを授かったのをきっかけに2011年に菅原板金を開業。当時、菅原さんは23歳。職人としては若手に入る年齢で、そのため色眼鏡で見られることも多く、苦労したこともあったそう。しかし、若くても開業してしまえば、それは何もかもを自分でやるしかない状況です。お客さまへ細やかな対応を心掛け、信用を築いてきました。
「若さゆえの苦労もありましたが、独立して続けてきて良かったと思います。初めは顔も知られていないし、『お前はどこの誰だ?』という感じでしたが、今は知り合いも増えて板金屋としてしっかり認識されています。地道にやっているうちに『菅原君これ頼むよ』と言われるようになり、どんどん知られていっている感じ、それが嬉しかったですね」
今後は工場を新しく建て、会社としての体制を整えたいそう。設備を導入し受注できる仕事を増やし、大きい現場も経験したいとこれからの構想が山ほどあるようでした。
「新しい設備を入れたいのですが、今の作業場では手狭で入らないんですよ。広い工場を作って、大きな案件にも対応できるようにしていきます。いずれ法人化もして、仕事の幅を広げていけたらと考えています」
さらに、菅原さんは若い人を育てていくことも考えているそう。菅原板金は親しみやすく、頼みやすい雰囲気の工事店です。職人同士の厳しい上下関係はなく、働きやすい環境だと菅原さんは胸を張ります。
「一言で職人と言っても色んな人がいるので、中には人見知りな性格の職人もいます。スタッフが増えたら、『良いチームだね』と言われるよう、盤石な体制をつくっていきたいです」
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WORK
カバー工法と張り替え。それぞれメリットデメリットを考慮した、家に合った施工を提案
宮城県大崎市岩出山上野目の菅原板金は外装の板金全般を施工する工事店です。板金工事の他、塗装や内装、大工仕事も同業者同士の横の繋がりを活かし、相談に乗っています。
外壁材は建物によって多種多様です。菅原板金では様々なケースの現場を担当してきたため、外壁材に合わせた材料や工法を見極めて施工を行います。一戸建てでは窯業系サイディング(※1)の上から金属系サイディングをかぶせるカバー工法を数多く手掛けています。
「窯業系サイディングのリフォームのご要望はカバー工法(※2)が多いですね。その場合、金属系サイディングを張ることになります。屋根と外壁との取り合い(※3)部分は水切り役物(※4)、窓まわりはサイズに合った役物を加工して納め、水が中に入らないようにしています。以前、新築のガレージを担当したんですが、初めは外装のみ既製品を張って完成の予定だったんです。けど工事を進めていくと窓まわりのカバーや手すりのボール、ガレージの内側も張りたいと追加工事の依頼がありまして。大変でしたがどうにか納めました」
外壁サイディングには、窯業系と金属系のものがあります。菅原板金で主に扱うのは金属系サイディングですが、外壁には窯業系サイディングが多く使われているため、扱い方の違いを理解していなければいけません。
「大きな違いは重さかな。窯業系は重たく金属系は軽いです。壁と壁とが合わさる角の部分などの加工について、金属系なら役物を取り付けて納めることができるのですが、窯業系はコーキング(※5)で仕上げる箇所が多く、高いコーキング技術が必要です。例えば目地の幅が上は5ミリメートルだったのに、切幅のズレが影響して下は15ミリメートルになっていくとかね。施工のズレがすぐにわかるのでコーキングが必要な場合は専門の職人さんへお願いすることもあります」
外壁の雨漏りは、サッシまわりのコーキングの劣化や外壁自体のクラック(※6)が原因になっていることが多いそうです。補修や張り替え、外壁の状況に合った施工で雨漏りを解決します。
「窓まわりが原因の雨漏りは、コーキング処理しかできない場合が多いです。目に見えて外壁材がボロボロになっているなら張り替えを提案しますが、ご予算の都合もありますし、カバー工法が良ければそれで施工を考えます。私としては、著しい経年劣化が進んでいれば、全部剥がして下地から直したいところです。ただ、カバー工法の方が価格を抑えられるため、そこはご希望に合わせて柔軟にしているのでご安心ください」
新築住宅は外壁の保証が10年に設定されていることが多く、10年以内に1度メンテナンスをした方が良いと菅原さんはいいます。1軒の家でも陽の当たる面によって劣化具合が違うため、お客さまのセルフチェックで早めに不具合を発見して補修ができると、外壁のもちが違うそうです。
「屋根と違って外壁は見やすいので、ぜひ点検してみてください。セルフチェックのポイントとしては、窓まわりに変なシミができていないか、コーキング部分に隙間ができていないかがポイントですね」
宮城県大崎市の金属系外壁工事の特性を尋ねました。大崎市は積雪のある地域ですが、冬の間全ての住宅工事がストップするほどの気候ではないそうです。ただ、事故防止のため雪が降った日は状況によって作業を中止する場合もあります。雪止め金具(※7)の設置、また雨樋は標準より低めに設置するなど、雪害対策も欠かせません。
※1 サイディング・・・セメント製や金属製の外壁材
※2 カバー工法・・・金属屋根の重ね張りをする屋根のリフォーム方法
※3 取り合い・・・(屋根と壁など、部位同士の)つなぎ・境目
※4 水切り役物・・・水が一部分に溜まらないようにするための金属板
※5 コーキング・・・サッシ周りなどの目地や隙間に、雨や汚れが浸入しないように充填する材料
※6 クラック・・・ひび割れ
※7 雪止め金具・・・屋根に積もった雪の落下を防ぐ金具
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MESSAGE
お客さまのご要望へ近づけるために、技術を駆使してベストな施工を考える
菅原板金では、施工後にメーカー発行の保証書をお渡ししています。使用した外壁材により保証内容が異なるため、打ち合わせ時に詳細をお知らせしています。その他、完工後に万が一気になる不具合等あれば、すぐに連絡をしてくださいとのことです。
「施工後にもしも不具合があれば、再度点検にうかがいます。雨漏り修理や雨樋工事は、雨量によって水の流れ方に違いが出てくるため、施工直後よりも何度か雨の日に雨水を受けてからの方が様子がわかるかもしれません。その際、うまく雨を受け止めることができていなければ、すぐに修理に伺うのでお申し付けください」
最後に「かべいろは」をご覧になっている、雨漏りや金属系外壁(ガルバリウム鋼板外壁)の劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォームや外壁修理を検討しているお客さまへメッセージです。
「私たちは、お客さまのリクエスト全てにお応えしたいと思っています。でも立地や外壁の現状で、どうしてもできないことが出てくるんです。そんな時はなぜできないのか、代替え案はあるかを詳しく説明して、できる限りお客さまの意見が反映できるよう努めるので疑問点があれば何でも聞いてくださいね。まずはお問い合わせをお待ちしております」
若くして創業し、初めはお客さまとの信頼関係を築くことに苦労したという菅原さん。地道な努力が実を結び、今ではお客さまと同業者、それぞれから厚い信頼を寄せられています。仕事に対する熱意をしかと受け止めた取材でした。
(2024年1月取材)
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取材後記
菅原板金
いつでも前を見て進み続ける!
今回の取材で「菅原さんは地道な努力人」こんな印象を受けました。独立は23歳。若くして起業し、悔しい経験もたくさんあったようですが、後ろ向きにならずとにかく自分を覚えてもらう努力をしたのです。車のナンバーを特徴的にしたり、目立つステッカーを作ったり。仕事はできるだけ断らず、未経験の作業もどんどん引き受けたといいます。「したくないことはしなくていい」という風潮がある昨今ですが、地道に、そして熱く努力をしてきた人のエネルギーはまわりを元気にする力があると感じました。
ポジもネガも両方受け入れて
菅原さんは、途中少しだけ飲食業にも関わりましたが、最終的には板金でやっていくと決めて、今があります。「板金は暑いし寒いし雨に濡れるし最悪!よくやってるなと思います」と笑い、こんな風にネガティブな本音をからりと明るく話せるのは、この仕事への確固たる覚悟はもちろん、何よりそこに「好き」があるからではないかと思いました。施工にもメリットデメリットがあるように、どんなことにもポジとネガがあります。全てを受け入れてまい進する菅原さんは、とても素敵でした。
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工事店プロフィール(菅原板金)
| 一番の強み |
経験年数に裏付けされた高い技術力とフレンドリーな接客で建物に関するお困りごとを解決できるところ |
| 会社名 |
菅原板金 |
| 対応工事 |
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 |
社員:2名 |
| 保有資格者 |
一級建築板金技能士:1名
巻上げ機運転者:2名
丸のこ等取扱従事者:2名
研削砥石の取替え等の業務に係る特別教育:2名
職長安全衛生責任者:1名
石綿取扱作業従事者:1名
足場の組立て等作業主任者:1名
玉掛作業者:2名 |
| 特徴 |
リフォーム業
外壁工事業 |
| 対応エリア |
東北地方
|
| アフターフォロー体制 |
AIG損害保険株式会社の業務災害総合保険に加入済です。
施工内容に応じて保証書を発行します。
何か気になることがあればお気軽にご連絡ください。 |
| 代表者 |
菅原 良太 |
| 代表者経歴 |
菅原板金 代表
大崎商工会 所属
2003年3月:大崎市立岩出山中学校 卒業
2003年4月:有限会社氏家板金 入社
2006年3月:有限会社氏家板金 退社
2006年4月:木村板金 入社
2011年3月:木村板金 退社
2011年3月:菅原板金 創業 代表 就任 |
| 所在地 |
〒989-6403
宮城県大崎市岩出山上野目字南境野目3-3
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|
| 営業時間 |
毎週月~土曜日、祝日 7:00~17:00 |
| 定休日 |
日曜日、年末年始休業、大型連休(ゴールデンウィーク)、夏季休業(お盆休み) |
屋根工事の依頼も可能です。菅原板金の「やねいろは」掲載記事はこちら