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熟練の役物加工技術を活かし、丈夫な外壁工事と美しい装飾品をお届けしたい
森永板金店
長崎県
長崎県板金工業組合
森永板金店
長崎県長崎市脇岬町の森永板金店は、金属系外壁（ガルバリウム鋼板外壁）や金属屋根を中心とする建築板金工事を手掛ける工事店です。その他、繊細な加工技術を必要とする装飾品づくりも得意。全国板金技能グランプリで日本一になった経歴を持つ代表が高品質な技術で施工します。
工事店の想い
PERSON 家業の手伝いで自然な流れで板金職人に。手先の器用さを活かし、世界へ加工品を届けたい
森永さんは高校卒業後すぐに家業で板金職人の修業を始めました。小学生の頃からお父さんの手伝いをしていたので、板金職人になったのは自然な流れだったといいます。手先が器用で若い頃は車やバイクを装飾するのが趣味だったため、板金加工の作業も全く苦にならなかったそうです。
「子どもの頃の記憶にあるのは、大工さんと一緒に現場にいたことかな。下から材料を取ってあげてアシスタントのようなことをしてね。現場では下から荷物を上げる作業がけっこう重要なんですよ。現場で職人が１人で頑張っても１．２の仕事しかできないけど、２人いれば３の仕事ができますから。アシスタントがいれば、材料が足りなくて車に戻ったりという作業が任せられるので仕事がはかどるんです」
１０代でこの世界に入ったため、経験値の高さは折り紙付き。住宅の立地条件や風の向き等を考慮し、長持ちする住宅工事を手掛けています。特に土地の風向きは板金職人が留意すべき点で、お客さまの家にはどの方角から風が当たって抜けていくのかを知った上で、外装材の設置の向きを決めるそうです。
また、手先の器用さを活かした加工品づくりも森永さんの得意とするところ。現在は、長崎くんちで使う板金製のラッパや家庭で飾る兜の装飾品等を手掛けています。
「私に代替わりしてから、板金で作る折り鶴から始めて、兜や祭りのための道具、人力車の飾りを作るようになりました。加工品、大きいものと小さいものどちらが加工しやすいかわかりますか？皆さん、小さいほうだと思うようなんですが、実は大きいものの方が難しいんです。小さいと道具の力が隅々まで届くんですが、大きくなると道具が届かないんですよ」
今後は、住宅工事の他に工芸品加工の仕事も増やしていきたいそうです。いずれは世界に向けて販売をしてみたいと、とても意欲的でした。森永板金店は先代の時代から地域密着で仕事をしてきたため、現在でも先代のお客さまから問い合わせをいただくそう。町を歩いているとふいにお客さまから声をかけられることもあり、古くからのお客さまを大切にしながら工芸品販売という新しい試みにも挑戦していきたいと森永さんは話していました。
WORK 雨漏り修理は板金職人の腕の見せ所。外壁やサッシに合う役物を加工し水の導線をつくる
板金工事は昔ながらの工法で納める場合が多く、森永さんはもちろんそれらの基本的な技術を身に付けています。しかし、住宅はデザインや立地条件により経年劣化の状態が違うため、経験を基に都度従来のやり方を見直して水が外壁の外へうまく流せる方法を考えます。
そして森永さんは、「板金屋は雨漏りが直せて当たり前だと見られていますね」と笑います。
住宅の役物板金は（※１）雨を住宅の外へ流すための部品です。役物の修理や設置が多くなる雨漏り修理は板金屋の腕の見せ所で、住宅の構造に自身の知識を掛け合わせてどうしたら雨漏りが止まるか考えます。水漏れの原因が多岐にわたる場合も多く、これはと思う個所を一つずつ直していくそうです。
「雨漏り修理はこれという正解がないんです。職人によって考え方が様々で、色々な可能性を予想しながら工事をします。連絡をいただいたら、まずは現場へ行ってどこから雨が入り込んでいるか確認ですね。雨漏りというと屋根と思いがちなんですが、外壁が原因の場合も多いかな。私は板金の外壁だけではなくモルタル壁（※２）もやるんですが、状態によっては『コンクリートを切って役物を差し込みたい。けど切ると割れが生じる』なんて場合もあります。そんな時はゴムになるコーキング（※３）を併用し、割れをしっかりカバーします」
また、雨漏り以外の修理も行います。外壁に板金を使っている建物は店舗や工場が多く、凹みの補修や錆びだ部分の張り替え等、部分工事を主に手掛けています。
「ドラッグストアの店舗を思い浮かべてもらうとわかりやすいんですが、あの金属の外壁は凹んだらハサミが入らないし工事が大変なんです。なので補修工事が主な依頼ですね。ここ破れたから補修してほしいとか、錆びている面だけ張り替えたいというお客さまのご希望で工事します」
長崎県長崎市の外壁工事の特性を尋ねたところ、海が近く、潮風の影響で建物が錆びやすい地域もあるとのこと。また台風の通り道になる場合も多く、地域ならではの外壁工事の特性としては錆や強風への対策が必要なこと。なるべく錆に強く丈夫な材料を選定し、特に雨樋は鉄が入っている製品を避けているそうです。
「雨樋に鉄成分が入っていると、潮風を受けて継ぎ目や切断面から錆が発生してしまうので私はあまり使いません。この辺りの住宅工事はそういった材料の選定も大事ですが、地域の風向きを考えた施工も職人の腕が問われるところですね」
※１ 役物・・・水が一部分に溜まらないようにするための金属板
※２ モルタル壁・・・セメントに砂と水を混ぜて練りあわせたもの。樹脂を混ぜて防水性を高めたものもある。漆喰よりも強度がある
※３ コーキング・・・継ぎ目の隙間を埋める目地材
MESSAGE 自分の目が行き届く自社施工が何よりの強み。協力業者との強い連携で確実な工事を
「保証書は施工によって内容が違うので、打ち合わせの際に詳細を案内します。完工後も何かあればアフターフォローとして点検に伺うので気軽に連絡してくださいね」
最後に「かべいろは」をご覧になっている、雨漏りや金属系外壁の劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォームや外壁修理を検討しているお客さまへメッセージです。
「うちの強みは、私が作業を手掛ける自社施工だということです。腕には自信がありますので、何でもご相談ください。板金だけではなく大工さんも必要な時もあるので、そういう場合は協力業者さんと連携してやりますのでご安心くださいね。最近、家を外から見て『外壁修理をしませんか』と飛び込み営業する業者も多いようです。全てが悪いわけではないんですが、そんな事態になったら信頼できる工事店さんに再度来てもらってくださいね」
工事例について、こちらにわかるようにかみ砕いて説明してくれた森永さん。折り鶴の加工物を用意してくれた様子で、普段もこのようにお客さまに接しているのだとわかりました。森永板金店は親切な対応と高い技術、町の工事店として必要な要素を全て備えている工事店です。
（２０２３年１１月取材）
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工事店プロフィール（森永板金店）
| 一番の強み | 建物の立地条件も考慮したうえで確かな技術で完璧な施工を提供できるところ |
|---|---|
| 会社名 | 森永板金店 |
| 対応工事 |
外壁塗装
外壁張り替え(カバー)
外壁修理
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 | 社員：３名 |
| 保有資格者 | 一級建築板金技能士：２名 建設マスター（板金工）：１名 研削砥石の取替え等の業務に係る特別教育：１名 高所作業車運転者：１名 職長安全衛生責任者：１名 玉掛作業者：１名 |
| 特徴 | リフォーム業 外壁工事業 |
| 対応エリア |
九州地方 |
| アフターフォロー体制 | ご要望があれば施工内容によって保証書を発行しています。 近くを通ったときにご挨拶にうかがうこともあります。 |
| 代表者 | 森永 龍一 |
| 代表者経歴 | 森永板金店 代表 １９９２年３月：長崎市立野母崎中学校 卒業 １９９２年４月：長崎県立野母崎高等学校 入学 １９９５年３月：長崎県立野母崎高等学校 卒業 １９９５年４月：森永板金店 入社 |
| 所在地 |
〒851-0506 長崎県長崎市脇岬町３２３５−７ 大きな地図で見る |
| 営業時間 | 毎週月～土曜日 ８：００～１８：００ |
| 定休日 | 日曜日、年末年始休業、大型連休（ゴールデンウィーク）、夏季休業（お盆休み） |
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