お客さまの満足が一番大事。プロとして期待通りの外壁工事を実現する工事店
有限会社遠藤板金
福島県郡山市片平町の有限会社遠藤板金は、主に金属系外壁(ガルバリウム鋼板外壁)や金属屋根の工事を自社施工で請け負っています。雨樋修理や内装ステンレス工事のご相談も可能。腕の確かなベテラン職人と活気ある若手職人が丁寧に施工する工事店です。
工事店の想い
PERSON
実際に施工するようになって気が付いた、この仕事の責任の重さ
福島県郡山市片平町の有限会社遠藤板金(以下、遠藤板金)は、金属系外壁(ガルバリウム鋼板外壁)や金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)を中心に、雨樋(あまどい)修理や交換、雨漏り修理も行っています。創業は1941年。おじいさんの代から続く、80年以上の歴史ある会社です。代表取締役の遠藤孝之さん(以下、遠藤さん)に話を伺いました。
「小学生の頃には、もう父の働く現場に行っていました。ものを運んだり部材を押さえる手伝いをしたり、簡単なことをやっていましたね。子どもだったのでアスレチック感覚ですよ。高いところも全然怖くなかったんです。中学の時もお小遣い目当てで手伝ったりはしていたんだけど、ちょっとその頃からなんというか…やんちゃな遊びも覚えていって。小学生の時からやっていたソフトボールや水泳、書道などの習い事も辞めてしまったんです。学校も行かなくなって、親には迷惑かけたと思います」
遊びに夢中になりながらも、勉強は嫌いではなかったという遠藤さん。周囲からの助言もあり、高等専門学校に進学しました。お父さんからは特に家業についての話はなかったそうですが、卒業後の進路を考えるにあたり、遠藤さんは後を継ぐことを意識した上で地元を離れる決意をします。
「専門学校の高校過程に進んだ後も中学からの交友関係は続いていたし、地元にいるとどうしても甘えが出てしまって。自分を変えるには環境を変えるしかないと思い、仙台にある建築系の学校へ進むことにしました。卒業後は父の知り合いの会社で修業を開始して、3~4年くらいで家業に入る予定だったんですが、2011年に東日本大震災が起きて…家に帰るどころじゃなくなってしまったんです。とにかく復興作業に忙しくて、1年くらい修業を延長しました」
実際に板金の仕事をするようになって遠藤さんが思ったのは、自分が手掛けているのはお客さまの大事な家を守る壁と屋根だということ。肝心な仕事なのだから、しっかり責任を持って良いものにしなければいけないと感じたそうです。修業先で身に付けた技術を、遠藤板金での施工に活かしていきました。
「今後は会社を大きくしていくのが目標ですね。そのためには今いるスタッフをケアするのが大事だと思っています。若い人の離職率が高いので、まずは定年まで働いてもらえるような環境を整えていきたい。そうすれば結果的に、新しい人にも来てもらえると思うんです」
スタッフの働きやすさという意味では、ポイントは「報連相(ほうれんそう)」なのだとか。不具合などの現場連絡はこまめに、かつ早めに行い、先を見越して全体が連携すれば、作業効率が上がり残業しなくて済むようになると遠藤さんは考えます。また、スタッフへの声掛けも重要とのこと。スタッフからは言い出しにくい場合もあると配慮して、なるべく遠藤さんから話を聞くようにしていると教えてくれました。
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WORK
納得していただいてから施工に入るため、丁寧な説明は欠かさない
福島県郡山市片平町の遠藤板金は、金属系外壁(ガルバリウム鋼板外壁)や金属屋根(ガルバリウム鋼板屋根)の工事をメインに請け負っています。カバー工法(※1)や外壁の張り替え、雨漏り修理など、外壁リフォームは幅広く対応可能です。
「リフォームだと人が住んでいて外壁を撤去するのは難しいから、カバー工法が多いですね。張り替えより費用負担も減らせます。既存の壁が劣化していなければ既存の外壁材に直接、傷んでいれば胴縁(※2)をつけてから新しい外壁を張っていきます。胴縁をつけると外壁に厚みが出るというデメリットはありますが、風通しが良くなるのでその点は家にとって良いところですね。厚みが出た部分は板金やシーリング(※3)で調整するので、そちらも問題はありません」
土蔵の蔵の外壁修理の依頼では、土壁の見た目を良くしたいという相談でした。まず大工さんに木下地を作ってもらい、それから金属系サイディングを張っていきます。既存の壁がどういうものであっても、留められる下地さえあれば、ほとんどの場合カバーが可能だそうです。
「雨漏り修理の依頼も多いですね。まずは現地調査で必ず目視点検を行います。可能であれば雨が降っている時に訪問して、どこから漏れているか確認するのが望ましいかな。実は雨漏りは外壁が原因の場合も多いんですよ。ひび割れから水が入ったり、屋根と外壁の取り合い(※4)部分で雨仕舞(※5)の処理がうまくいっていないと原因になったりしますね」
雨仕舞の処理は現場によって対応が異なりますが、屋根との取り合い部分で一般的な方法は壁止まりという役物(※6)です。遠藤板金では納めやすいように自社で作ったものを使用しているそう。壁止まりを事前に入れてから屋根を施工すれば、仮に水が入ってきたとしても外壁内部までは至らず、外に水を流してくれるとのことでした。
「仕事をする上で気を付けているのは丁寧な説明ですね。専門用語を多用するとお客さまにはわかりにくいと思うので、お客さまのケースと似た施工写真を見せて説明します。解体した部分や下地がどうなっているのかは外から見えない部分ですし、そういうところまで写真でお見せすれば安心できると思うんです。きちんと納得していただいてから施工に入るためにも、なるべくイメージしてもらいやすいように工夫しています」
福島県郡山市の外壁工事について尋ねました。郡山市は雪が降るため冬は施工に影響が出やすいそうですが、状況によっては雪下ろしをしてから作業する場合もあるとのこと。降雪の多い地域では、雪の重みで壊れてしまわないよう雨樋を低い位置に変更したり、ピッチを狭くして金具を多くつけるなど対策しています。また雪止め金具は先付けと後付けがあり、後付けの方が強度があるため、積雪の多い地域ではそちらを使用しているそうです。地域による違いはありますが、組合で繋がりのある同業者と定期的に情報交換をしているおかげで、遠藤さんも様々な地域の特性を理解できていると教えてくれました。
※1 カバー工法・・・金属屋根の重ね張りをする屋根のリフォーム方法
※2 胴縁・・・壁の板張りやボード張りなどを受けるための下地部材
※3 シーリング・・・継ぎ目の隙間を埋める目地材
※4 取り合い・・・(屋根と壁など、部位同士の)つなぎ・境目
※5 雨仕舞・・・雨水を雨樋や地面に誘導する構造
※6 役物・・・端部やコーナーの固定など、特殊の用途/場所に使用される特殊な形状の部材
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MESSAGE
ベテランと若手が手を取り合う遠藤板金。父と共通する、スタッフを大事にする考え方
遠藤板金には、若手からベテランまで幅広い年齢層のスタッフが勤務しています。最高齢は72歳で、最も若い新人は19歳。72歳の職人さんは、遠藤さんが小学生の頃から在籍しているそうです。
「祖父から父に代替わりした頃に下請けの仕事を増やしたらしいんですが、それは当時スタッフが増えたために、より安定した受注を優先してのことだったようです。スタッフを大事にする父の考え方には僕も共感しています。そうやって苦楽を共にしてきたベテラン職人との信頼関係は強固ですし、彼らが今も活躍している姿を見て、きっと若手も刺激を受けているんじゃないかなと思います」
遠藤板金ではアフターフォローとして、ご希望のお客さまには工事内容に合わせた保証書を発行しています。完工後でも何か気になる箇所があれば駆けつけてくれるそうなので安心です。施工した場所とは別のところも工事してほしいというお客さまや、知り合いに遠藤板金を紹介したいというお客さまからのご連絡をいただく機会も多いとのことでした。
最後に「かべいろは」をご覧になっている、雨漏りや金属系外壁の劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォームや外壁修理を検討しているお客さまにメッセージです。
「長く仕事をしてきた分、お客さまの期待を裏切らない自信があります。低価格を売りにしている会社もあるとは思うんですが、僕は職人たちの技術を軽く考えたくはないので、むやみに安くするということはしていません。もちろん適正価格です。きちんとした環境のもと職人が腕をふるって良い仕事をして、その結果お客さまに満足してもらうのが一番大事なので、これはお客さまのためでもあると思うんです。誠実な施工でお客さまのお力になれるよう頑張ります。外壁のお困りごとがあれば、ぜひ一度遠藤板金までご相談ください」
遠藤板金は大手ハウスメーカーの工事も請けており、それは先代から引き継いだお仕事だそう。長いお付き合いが続くというのは信頼関係が築けている証拠であり、職人さんたちの腕も評価されているということに他ならないと感じました。
(2023年5月取材)
(2025年9月加筆修正)
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取材後記
有限会社遠藤板金
紆余曲折を経て立派な板金職人に
小学生の頃から家業のお手伝いをしていた遠藤さんは、職人さんのことをかっこいいと感じる、ものづくりが好きな子どもだったそう。習い事の中にも書道があったりと、繊細な作業も得意だったのかなと思いました。その後お父さんやお母さんに心配をかける青春時代を過ごしたそうですが、一念発起して家業を継ぐために勉強を始めた遠藤さんを見て、そして立派な板金職人となった姿を見て、きっとご両親は嬉しい気持ちでいっぱいだったのではないかと感じました!
自社職人たちへのリスペクト
自社の職人さんについて、「みんな真面目なんですよ。お客さま対応も業者対応も問題なくできるし、お客さまから職人を褒めていただくことも多い。すごく信頼しています」と話していた遠藤さん。遠藤さんが修業から戻って入社した時にも、他の職人さんたちの中でやりづらいと感じることは一切なかったのだとか。現在は若手の育成にも携わってくれているそうで、取材では遠藤板金の職人さんたちの実直で優しい人柄がたくさん感じられました。
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工事店プロフィール(有限会社遠藤板金)
| 一番の強み |
スタッフのクオリティが高く半世紀を超える会社の歴史の長さが信頼性を証明しているところ |
| 会社名 |
有限会社遠藤板金 |
| 対応工事 |
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 |
社員:8名 |
| 建設業許可 |
屋根工事業、板金工事業(福島県知事許可(般―2)第29261号) |
| 保有資格者 |
一級建築板金技能士:3名
二級建築施工管理技士:1名
巻上げ機運転者:4名
丸のこ等取扱従事者:3名
研削砥石の取替え等の業務に係る特別教育:3名
高所作業車運転者:2名
職長安全衛生責任者:3名
石綿取扱作業従事者:4名
足場の組立て等作業主任者:2名
玉掛作業者:3名
職業訓練指導員:1名
登録建築板金基幹技能者:2名
一般建築物石綿含有建材調査者:1名 |
| 特徴 |
リフォーム業
外壁工事業 |
| 対応エリア |
東北地方
|
| アフターフォロー体制 |
ご要望に応じて保証書を発行します。
何か気になることがありましたらご連絡ください。 |
| 代表者 |
遠藤 孝之 |
| 代表者経歴 |
有限会社遠藤板金 代表取締役
2001年3月:郡山市立片平中学校 卒業
2001年4月:郡山経済専門学校高等課程 入学
2004年3月:郡山経済専門学校高等課程 卒業
2004年4月:仙台デジタルテクノ専門学校建築工学科 入学
2006年3月:仙台デジタルテクノ専門学校建築工学科 卒業
2007年4月:有限会社サトウ板金工業 入社
2012年3月:有限会社サトウ板金工業 退社
2012年4月:有限会社遠藤板金 入社
2021年1月:有限会社遠藤板金 専務取締役 就任
2025年1月:有限会社遠藤板金 代表取締役 就任 |
| 所在地 |
〒963-0211
福島県郡山市片平町30
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| 営業時間 |
毎週月~土曜日 7:00~21:00 |
| 定休日 |
日曜日、祝日 |
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