マンション・住宅問わず様々な外壁材の補修・塗装が可能。幅広い工事技術を
株式会社アイゼン
兵庫県伊丹市昆陽東の株式会社アイゼンは、外壁修理や防水工事をメインに施工する住宅工事店です。屋根工事や塗装工事にも対応しており、様々な住宅の不具合を解決します。これまでの集合住宅工事で培った多彩な実績を戸建て住宅に活かし、お客さまのお悩みに寄り添う会社です。
工事店の想い
PERSON
独立して生まれた仕事への気持ちの余裕。ゆとりある工期で職人にとって働きやすい現場に
株式会社アイゼン(以下、アイゼン)は、兵庫県伊丹市昆陽東にある2013年設立の住宅工事店です。外壁や屋根等の住宅外装修理全般と防水工事を中心に、対応できる工事は多種多様。木材塗装の他、ウレタン樹脂を使った塗装や防水、壁穴の補修や漆喰の壁、珪藻土やコンクリートの壁、また外壁タイルの塗装や砂壁のリフォームも要望があった時に対応しています。
代表取締役の藤田相哲さん(以下、藤田さん)に、これまでの歩みや住宅工事業への想いなどをお聞きしました。
藤田さんは、兵庫県生まれ兵庫県育ち。サッカーが大好きで、家の中よりも外にいる時間が長い子ども時代だったといいます。小学生から始めたサッカーは、40歳過ぎまでおよそ37年間続けたそうです。
「やんちゃな子どもで、サッカーばかりやってました。大人になってからも続けて、体を動かすだけではなく色んなことをサッカーから学びましたよ。辞める頃には社会人チームの監督をやっていたんです。仕事が忙しくなってきて少しずつフェードアウトした感じですが、サッカーはずいぶん長いこと楽しみました」
サッカーに明け暮れた高校生活を終え、藤田さんは建築関係の会社へ就職しました。そこでは建設現場の止水工事(※1)を担当し、約10年間勤務したそう。しかし、他の仕事にも目を向けたいと考えて住宅工事の会社へ転職し、そこで現在の仕事にも繋がる大規模マンションの外装工事に就いたのです。
「独立する直前の会社では、下請け業者さんを管理して采配する担当でした。サッカーを長くしていたこともあって、全体を見て動くことや職人一人ひとりの適性を見て仕事を割り振るのが得意だったんでしょうね。色々やっていくうちに、この仕事は自分で会社を興してやったら面白いんじゃないかと考えるようになったんです。まわりの人からの後押しもあり、決心してアイゼンを立ち上げました」
独立後、会社を軌道に乗せるまでしばらく時間がかかりました。大変だったのはやはり経理関係で、入金と出金の時期の違いに慣れるまで、支払い業務の段取りには苦労したそうです。
「当然のことなんですが、取引先の締め日とこちらの支払いの日と、タイミングがぴったり合うわけではありません。初めのうちはそこが大変でしたね。安定してきたと感じたのは、3年目に入った頃でしょうか。順繰りにいくようになって、うまくまわるようになってきたと実感できたのが、確かその頃です」
藤田さんは独立して経営者としての責任を背負うようになりました。しかし、大きく変わったのは気持ちの余裕だといいます。勤め人の時は下請けの会社や職人をせっついて工期を守ることに必死でしたが、自分で工程を組むようなり、気持ちの焦りのようなものがなくなったそうです。
「独立してからは下請けの会社さんに『仕事はどんな感じ?』とヒアリングし、その情報をベースにして工程を組むので、大体予定通りに仕事が進みます。でも会社勤めの時は工程ありきでやっていたんで、けっこうきつかったんです。今は下請けさんの状況も工程も自分で把握しているので、とても気持ちに余裕があります」
現在はマンション工事の案件が多いですが、今後は戸建て住宅の外装工事にも力を入れていきたいと話します。そして将来は、工事以外にマンション管理も会社の業務のひとつにしたいと意欲的です。
「マンション管理は、年を取って現場仕事ができなくなってきた時に、そういう仕事が会社にあればいいなと考えているところです。これまでマンション大規模修繕を担当してきたので、発注する側になってもノウハウを活かしていけるんじゃないかと思っています。色々やりたいことがあるんで、そのためには現場仕事と事務所仕事の両方ができる社員を増やしていかないといけません。うちは工期に余裕を持たせて仕事をして、休みもしっかり取ります。働きやすい環境だと自負しているので、一緒に働いてくれる人が見つかればいいですね」
※1 止水(しすい)工事・・・すでに漏水が起きている部分(主に水の出口)を施工し、水漏れを止める工事
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WORK
直接の現場点検が何より大切。外壁材の種類、劣化の状態を見極め最適な修理方法を考える
藤田さんは、お客さまからの現場説明の電話に親身に対応しています。聞き取りをしっかり行い、その上で工事の必要性を判断しますが、電話口での早急な回答は避けているとのこと。それには、藤田さんの工事店としての責任感の強さが関係しています。
「お客さまは不具合の説明を一生懸命してくださいます。不安な気持ちも汲んで最後までしっかり聞かせてもらうんですが、どんな工事ができるかを電話口で回答するのは避けているんです。まずは現場を確認して、何が起こっているのかを私の目で明らかにするのが大切です。その上で、必要な施工を考えます。現場スタッフにも安請け合いをしてはいけないと、厳しく伝えています」
アイゼンでは、これまでマンションの大規模修繕を数多く手掛けてきました。マンションの外壁は経年劣化で剥がれが生じることが多く、塗装をする前に剥がれ部分を確実に修理しなければいけません。その方法には多様な工法があり、アイゼンでは様々なオーダーに対応しています。
「マンション外壁のタイルは、経年でけっこう破損するんです。何かの衝撃で亀裂が入って欠けたり剥がれたりするものなので、そういった場合は、欠落部分のタイルを貼り直します。コンクリートやモルタル(※2)の外壁の破損は、埋め戻して塗り替えですね。あと、今はあまり依頼がないですが、少し前に大規模マンションでよくやっていたのはピンネット工法。タイルの滑落防止に外壁全体にネットをかけて、その上からモルタルで塗装する方法です」
また、雨漏り修理の相談が大規模修繕の際に持ち込まれることもあります。マンションは一戸建てと違い、遠く10m以上先から水が流れてきている場合もあり、調査に手間がかかるそうです。点検は目視と打診棒を使った音によるチェックで行います。
「屋上防水が切れていたり、外壁に浮きがあるところはそこから水が浸入している恐れがあるので入念にチェックします。10m離れたところから部屋に流れてきているのは本当に大変ですね。普段は水が溜まったままになっているんですが、雨が降ると気圧の関係で圧がかかって押されて動く、そんな感じでしょうか。あと、ドレン(※3)まわりの詰まりや切れも雨漏りの原因になりますね。ドレンは下まで繋がっている部品なので、防水の切れたものが上で漏れると、下に全部つたっていくという感じです。結局取り合い(※4)のところが切れていたら、そこから水が入ってしまいます」
最後に、兵庫県伊丹市昆陽東周辺の外壁塗装・外壁工事の特性について伺いました。
「この辺りの外壁工事の特性は特にありません。ただ、雨の日がけっこう多いと感じるかな。雨天で休みになる現場、雨だと屋内の作業がある現場、色んな現場があるので行き先によって対応は変わります。あと、やっかいなのはたまに降る雪。滅多に積もらないんですが、ごくたまに30cmくらい積もることがあるんです。交通機関が大混乱になってさすがに仕事に影響しますね。現場の足場に雪が積もると危ないので、作業はストップして、安全が確認できてから再開します」
※2 モルタル・・・セメントに砂と水を混ぜて練りあわせたもの。樹脂を混ぜて防水性を高めたものもある。漆喰よりも強度がある
※3 ドレン・・・雨水、雑排水などを排水するための管や溝
※4 取り合い・・・(屋根と壁など、部位同士の)つなぎ・境目
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MESSAGE
打ち合わせの際には詳細な説明を。お客さまの疑問と不安を解決し、ご納得いく工事に
アイゼンでは、完工後約1ヵ月でアフターフォローの点検を行っています。大規模物件での仕事が多いため、藤田さんは管理組合等に顔を出す機会が頻繫にあるそうです。
「大規模修繕だけではなく、色々な相談を受けているので窓口の人と顔見知りになっているんです。アフターフォローは点検に伺っていますが、施工後の不具合はほとんど言われたことがありません。日常的に訪問していると、住民の方々にも顔を覚えてもらえるので良いことだと思います」
最後に「かべいろは」をご覧になっている、雨漏りや外壁の不具合、外壁塗装・防水の劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォームや外壁修理を検討しているお客さまにメッセージです。
「もし、工事業者選びに迷っているのなら、2、3社から見積りを取ってみるのをお勧めします。色んな見積りを比較してみると少しずつ違うものが見えてくるので、それを元にあれこれ工事店に質問してみるといいかもしれません。住宅工事は人と人のやり取りが基本だと私は考えています。柔軟な対応ができる工事店が、きっとお客さまのご要望を形にしてくれるのではないでしょうか。アイゼンは、マンションから戸建て住宅まで、あらゆる規模の工事に対応可能なので、お気軽に何でもご相談くださいね。見積りの際には、お客さまの住宅に必要な工事とそうではない工事を明確に記載してご説明するので、何でも聞いてください。お問い合わせお待ちしております」
マンション修繕の仕事に長く携わったことで外装工事の技術と知識を磨き、さらに広い人脈も得た藤田さん。多種多様な工事店との繋がりで、様々な外壁工事や塗装工事に対応できる会社の基盤を築きました。アイゼンは、どんな外装工事にも対応できる強みを持った頼りがいのある会社です。
(2022年11月取材)
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取材後記
株式会社アイゼン
建設業を働きやすい職業に
工期の工夫、休日の確保、過重労働にならない拘束時間などなど、藤田さんは職人が働く環境を整えようと努めています。世間には、建設業といえば体力勝負のハードな仕事という印象がありますよね。取材者の認識もそれと同様だったので、藤田さんの配慮にびっくりしました。職人は超人ではありません。体力が必要な仕事だからこそ、本来ならしっかり休むべきなんだと、この話を聞いて当たり前のことを思い出しました。
昔を知っているから、感じること
藤田さんは、平成初期の建設現場を知る人です。藤田さんが働き始めたのはバブル崩壊の頃で威勢の良い職人が多く、安全対策などどこ吹く風で危険な作業も多かったといいます。そんな状態を知っているからこそ、安全で働きやすくなった今の現場に安堵しているようでした。「せっかくなら若い人に長く働いてもらいたいよね」人手不足に悩むのはどこも同じですが、こんな経営者の元にもっと若い人が集まってくれたら良いなと感じました。
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工事店プロフィール(株式会社アイゼン)
| 一番の強み |
大規模物件から一般住宅まで幅広い建物に対応可能で、そのための経験が豊富にあるところ |
| 会社名 |
株式会社アイゼン |
| 対応工事 |
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 |
社員:3名 |
| 建設業許可 |
建築工事業、大工工事業、左官工事業、とび・土工・工事業、石工事業、屋根工事業、タイル・れんが・ブロック工事業、鋼構造物工事業、鉄筋工事業、板金工事業、ガラス工事業、塗装工事業、防水工事業、内装仕上工事業、熱絶縁工事業、建具工事業(兵庫県知事許可(般―1)第302495号) |
| 保有資格者 |
一級建築施工管理技士:1名
宅地建物取引士:1名 |
| 特徴 |
リフォーム業
外壁塗装工事業
左官工事業
屋根塗装工事業
樋塗装工事業 |
| 対応エリア |
近畿地方
|
| アフターフォロー体制 |
建物の規模に応じた期間を設けて点検にうかがいます。
気になることがあればご連絡ください。 |
| 代表者 |
藤田 相哲 |
| 代表者経歴 |
株式会社アイゼン 代表取締役
2013年10月:アイゼン 創業 代表 就任
2014年10月:株式会社アイゼン 設立 代表取締役就任 |
| 所在地 |
〒664-0886
兵庫県伊丹市昆陽東5-2-84
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| 営業時間 |
毎週月~金曜日 9:00~18:00 |
| 定休日 |
土曜日、日曜日、祝日、年始休業 |
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