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リフォーム工事や雨漏り、外壁の様々な不具合に全力でお応えする板金工事店
桑原工業株式会社
三重県
三重県板金工業組合
桑原工業株式会社
三重県伊賀市上友田の桑原工業株式会社は、金属系外壁（ガルバリウム鋼板外壁）や金属屋根のリフォームや修理などを行う板金工事店です。板金工事以外も、協力工事店と連携した上で各種住宅内外装工事に対応可能。集合住宅のトータルでの修繕など、あらゆる住まいのお悩みにお応えできる頼もしい会社です。
工事店の想い
PERSON 父の引退後は、会社の将来を考えて事業拡大へ。年配職人たちの未来も大切にしていきたい
「僕は、実は祖父と父の仕事を継ぐつもりがなかったんです。高校卒業してよその工務店に勤めましたしね。父の代の頃は隣の滋賀県での仕事が多かったんですが、冬は雪のせいで仕事が激減するんですよ。だから、その時期は工場で板金加工するしかなくて、父も職人たちものんびりしているというか……。子ども心に、仕事に波があるその様子を見て、板金の仕事はイヤだな、なんて考えていたんです」
桑原工業代表取締役の桑原隆憲さん（以下、桑原さん）は、子どもの頃の家業に対する気持ちを苦笑しながら話してくれました。高校生の時には現場の手伝いをすることもあったそうですが、決して継ぐつもりではなかったといいます。そんな桑原さんの様子を感じ取っていたお父さんも、桑原さんに後継ぎとしての役割は一切させませんでした。
「工務店には２年ほど勤めました。その頃、父が仕事をもうやめたいと言っていて、戻ってこないかと打診されたんです。会社経営してみないかと言われてね。昔は家業は継がないと思っていましたが、その頃には、一から起業するよりも、基盤ができているならそこでやってみたいと柔軟な考えが持てるようになっていました」
社会人となり、様々な経験を重ねた桑原さんは、「会社を持つ」ということがどんなに大変なことか理解していました。そのため、家業に対する子どもの頃の頑なな気持ちはすでに払拭されており、お父さんからの誘いに応じ家業への入社を決心したのです。しかし仕事の引退をにおわせていた桑原さんのお父さんですが、そこから１０年間、共に仕事をしました。
「父がこぼした『やめたい』は『いずれ、そのうち』という意味だったんです。すぐに経営をさせてもらえるかと期待していたので、初めは騙された！と思いましたよ。当時は仕事のやり方でぶつかることも多くて、ケンカもたくさんしました。でもなんだかんだで１０年近く一緒に働きましたね。正式に会社の代表となったのは、２０１４年です」と苦笑しながら話してくれました。
桑原さんが代表取締役に就任してからは、板金工事だけではなく、アパートの修繕など住宅工事全般にも対応するために、同業者との関係性を築いてきました。いずれは、現場の施工管理を請け負える体制にして、現場全体を見る仕事も引き受けていきたいそうです。それらは全て、職人たちの将来を考えてのことだといいます。
「年を取ると、現場作業に体がついていかなくなります。若い人との体力の差もでてきますし、それはどうしようもないことです。でも、だからといって無理な仕事を体力をあてにして続けるのではなく、施工管理という仕事でベテランの経験と知識を活かしていければいいと考えているんです。そのためには、一人ひとりが若いうちから力を付けていかないといけませんね」
WORK 経験に無駄はなし。アパート管理業での経験値が、板金以外の事業拡大へのきっかけに
桑原工業では、近年、アパート管理業務も請け負っています。今後は板金工事や住宅工事に専念するため、アパート管理業は少しずつ縮小の予定ですが、その業務で様々な業者と知り合えたのは、今後のためにもとても良い経験だったと桑原さんは話します。
「アパート管理の仕事は多岐にわたります。室内清掃からリフォーム、水まわりや電気関係、ゴミ処理など、色んな方面にプロの知り合いがいないと仕事にならないんです。これは住宅工事の仕事をしていく上で、本当に実のある経験になりました。それが縁で、協力工事店としてお願いできる同業者さんも増えたので、大変心強いです」
外壁リフォーム工事では、金属系サイディングでのカバー工法が多いとのこと。コンクリートの外壁は経年劣化でクラックが生じ、部分修理のみでは修理部分がフラットにはならず外観が古びた印象になります。全体を左官で塗ると工期と費用がかかるため、そういった場合は大半のお客さまがカバー工法を選ぶそうです。
「先日、施工した建物はコンクリート外壁に角波（※１）でカバー工法をしました。下地を作って角波を貼ったんですが、外壁はカバー工法をすると屋根とのバランスが悪くなる場合があるので、そのあたりは計算しながらやりますね。膨らんではいけないところは手前で見きって塗装したり、薄い板金の板で施工します。外壁にくっついているものは、あらかじめ外すんですが、ガス管などどうしても動かせないものは、出っ張りを作って逃がします」
外壁の雨漏り原因で多いのは、サッシまわりなどのコーキング（※２）の劣化です。サッシを囲むコーキングが経年劣化で割れ、目地から雨水が外壁の中へ入り込み雨漏りを引き起こします。
「最近、外壁修理の相談があったお客さまの家は、サッシまわりのコーキングを直して様子をみている状態です。ただ、お客さまが外壁の中が腐っていないかと心配なさっているので、外側をめくって中を見る処置も行うかもしれません。工事のやり方は、ご予算の都合も関係してきますね。めくってみないとわからないという状態は、お客さまはもちろん、僕たちも辛いです。これまでの経験で想定して工事の提案をしますが、大掛かりに外壁材をめくって調査しても何でもないこともあるし、もし柱まで水が回っているけどすぐにそこまで直せない場合は、今はめくらない方がいいし。雨漏り修理は本当に難しいですね。どう直すのか、お客さまのご都合とすり合わせていい形でできるようご提案します」
また、桑原さんはお客さまへの説明の時に、なるべく専門用語を使わず、わかりやすい言葉を用いるようにしています。言い換えやこれまでの施工事例を使って、お客さまが工事の内容を深く理解できるように努めています。
「例えば、『外壁が膨らむ』という表現は、現場で同業者同士で話す時は『出てくる』『ふいてくる』という言い方をします。でもそれではお客さまは中々ピンとこないので、わかりやすい言葉で説明するようにしています」
三重県伊賀市の外壁工事の特性についてお聞きしました。、伊賀市は災害が少なく暮らしやすい地域とのこと。昔はそこそこあった積雪も年々少なくなり、現在は雨量が増えていると桑原さんは感じています。
「作業に影響するほどの気候の特徴は特にありませんね。夏場の雨が増えているので、常に天気予報をチェックして、雨で作業が水の泡にならないよう工程を考えています」
※１ 角波・・・鋼板に角型の凹凸加工をしたもの
※２ コーキング・・・継ぎ目の隙間を埋める目地材
MESSAGE 板金から住宅内外装リフォーム、あらゆる相談に柔軟に対応できるのが大きな強み
「保証書発行は父がやっている時からやっていて、それを引き継いできました。やはり工事に対して色々と心配になるお客さまがいらっしゃるので、ニーズに合わせた形ですね。もしも、施工した箇所に気になることが見つかった場合も、連絡をしてください。すぐに点検に伺います」
最後に「かべいろは」をご覧になっている、雨漏りや金属屋根の劣化でお困りのお客さま、そして屋根リフォームや屋根修理を検討しているお客さまにメッセージです。
「柔軟な対応ができるので、外壁や屋根のことで不安があったら、何でも相談してください。すぐに修理が必要か、数年後でも大丈夫かなどの判断もするので、工期やご予算の都合があったらそれもお聞かせくださいね。あと、桑原工業は若い職人が多いです。皆きびきびとしていて活気があるので、年配のお客さまから『私が生きている間は桑原工業さんにお願いできるね』なんて言われることがあって、こちらの励みにもなっています。外壁のこと、屋根のことに限らず、住宅の内外装に関して相談に乗れるので、お気軽にお問い合わせください。お電話、お待ちしております」
対応工事が板金工事だけではないのが、桑原工業の強み。住宅に関する心配ごとは多岐にわたりますが、その一つひとつをどんな工事店に相談したらよいのか素人にはわかりません。自社施工でも窓口でも、あらゆる相談に乗ってくれる桑原工業のような会社が身近にあるのは心強い、そう感じた取材でした。
（２０２２年８月取材）
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取材後記
桑原工業株式会社
社歴は経営者自身が刻んでいく
子どもの頃は、板金の仕事に良い印象がなかったと素直に打ち明けてくれた桑原さん。子どもには、親の仕事の本質がそう簡単にわかるものではありません。でも印象が悪かったからこそ、桑原さんはこれまで事業を続けてこられたのではないかと感じました。良いと思うことを取り入れて時代のニーズに柔軟になり、会社をより良いものにしていきたい。半世紀続く桑原工業の歴史の後半には、桑原さんのそんな気概が働いている気がしました。
事業拡大は視座高く、未来を見て
桑原工業が板金工事以外にも事業を広げつつあるのは、桑原さんに「会社を大きくしたい」という気持ちがあるから。さらに現在共に働く職人さんたちの将来についての考えもあり、それを聞いて感激しました。ベテランが持つ経験値を活かして、施工管理の仕事も新たに展開させたいと計画しているのです。会社の生き残り、職人の進退、あらゆることに想いを巡らせるその様子には、かつて「板金業なんてやりたくない」と家業に背を向けた昔の面影はありません。スタッフの未来も大切に考える、頼りがいのある経営者がそこにいました。
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工事店プロフィール（桑原工業株式会社）
| 一番の強み | 金属屋根と金属系外壁、雨樋工事はもちろん、アパートの外装修繕など、その他の内外装の住宅工事にも窓口となって対応できるところ |
|---|---|
| 会社名 | 桑原工業株式会社 |
| 対応工事 |
外壁塗装
外壁張り替え(カバー)
外壁修理
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 | 社員：６名 |
| 建設業許可 | 建築工事業、大工工事業、左官工事業、とび・土工・工事業、石工事業、屋根工事業、タイル・れんが・ブロック工事業、 鋼構造物工事業、鉄筋工事業、板金工事業、ガラス工事業、塗装工事業、防水工事業、内装仕上工事業、熱絶縁工事業、建具工事業、解体工事業（三重県知事許可（般―３０）第１１５５３号） |
| 保有資格者 | 一級建築板金技能士：３名 一級建築施工管理技士：１名 二級建築施工管理技士：２名 巻上げ機運転者：４名 丸のこ等取扱従事者：２名 研削砥石の取替え等の業務に係る特別教育：６名 高所作業車運転者：２名 職長安全衛生責任者：３名 石綿取扱作業従事者：３名 足場の組立て等作業主任者：６名 玉掛作業者：３名 職業訓練指導員：２名 アーク溶接作業者：３名 ガス溶接作業者：２名 フルハーネス型墜落制止用器具特別教育修了者：６名 クレーン運転(５ｔ未満)特別教育終了者：２名 |
| 特徴 | リフォーム業 外壁工事業 |
| 対応エリア |
中部地方
近畿地方 |
| アフターフォロー体制 | あいおいニッセイ同和損保の総合賠償責任保険に加入済です。 施工後、気になるところがあればご連絡ください。迅速に対応します。 |
| 代表者 | 桑原 隆憲 |
| 代表者経歴 | 桑原工業株式会社 代表取締役 ２０００年３月：伊賀市立阿山中学校 卒業 ２０００年４月：三重県立上野工業高等学校 入学 ２００３年３月：三重県立上野工業高等学校 卒業 ２００３年４月：株式会社北口工務店 入社 ２００５年８月：株式会社北口工務店 退社 ２００５年９月：有限会社桑原板金工業 入社 ２０１４年４月：桑原工業株式会社 設立 代表取締役就任 |
| 所在地 |
〒518-1303 三重県伊賀市上友田２９９７ 大きな地図で見る |
| 営業時間 | 毎週月～土曜日 ９：００～１８：００ |
| 定休日 | 日曜日、祝日、年末年始休業、大型連休（ゴールデンウィーク）、夏季休業（お盆休み） |
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