この地で育てた信頼と実績。お客さまの喜ぶガルバリウム鋼板外壁を
有限会社谷井板金工業
富山県富山市婦中町の有限会社谷井板金工業は、金属外壁(ガルバリウム鋼板外壁)や屋根のカバー工法、雨樋修理など、住宅外装のリフォーム・修理に伴う板金工事全般を行います。この地で30年以上板金工事に従事してきた、地域密着型の会社です。
工事店の想い
PERSON
頼もしい先輩のおかげで板金業界へ。お客さまの喜びが直に味わえるのが住宅工事の喜び
有限会社谷井板金工業(以下、谷井板金工業)は、富山県富山市婦中町に拠点を構える板金工事店。金属系外壁(ガルバリウム鋼板外壁)や金属系サイディング、屋根、雨樋などの板金工事全般を手掛けています。創業は1985年、現専務取締役(2021年現在)の谷井将人さん(以下、谷井さん)にこれまでのお話を伺いました。
谷井さんは高校卒業後に谷井板金工業へ入社。同時に職業訓練校にも通い、現場と学校で板金に関する技術を学びました。しかし、高校卒業間近まで谷井板金工業で働くとは考えていなかったそうです。谷井さんにそうさせたのは、当時、谷井板金工業で働いていた先輩職人のひとことでした。
「谷井板金工業は父の会社なんですが、初めて手伝ったのは中学生になってからですね。手伝いとはいえ、大人の中で働くなんて緊張ばっかりでした。父のもとにいた先輩職人さんが私を気にかけてくれていて、父の会社に入ったのは、その人に『来いよ』と言われたからなんです」
先代の息子とはいえ優遇はされず、入社当時は先輩職人について技術を学びました。ただ、その頃の谷井板金工業は下請けの大規模な案件が多く、決められた工程を黙々とこなす日々。ノルマを終える達成感はありましたが、ルーティンになりがちな作業に、物足りなさも感じていたそうです。
やがて5年が過ぎた頃、先代は谷井さんに経理や接客を任せるように。経営に直結する事務方の仕事を覚えるうちに、自分は会社で何をしていきたいのかぼんやりと見えてきたといいます。専務取締役に就任してからはその想いが一層強くなり、今後の方向性を自分なりに整理し、実現に向かって先代と話し合いを重ねました。
「社内で取引先やお客さまに接客をしているうちに、こうやって直にやりとりしながら仕事をするのが、理想なのではと思ったんです。せっかくうちに頼んでくださるんだから、打ち合わせから完工まですべてに責任を持って、よい工事を届けたい。そう考えて体制を見直して、一般住宅の案件を少しずつ増やしてきました」
現在、谷井さんに技術指導をしてくれた兄弟子たちは独立し、谷井板金工業にヘルプに来てくれるように。そしてまた新しい若者を迎え、職人として育てている最中です。
「板金業界は若い人が減っています。うちにいる見習いが一人前になったら独立を促し、他社の現場でどんどん活躍してくれたらいいですね。そうやって循環して、富山県の板金業界全体の基盤が強くなることを願っています」
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WORK
職人に必要なのは妥協しない信念と繊細な技術。若手にも引き継ぎ浸透させ、会社を盤石に
有限会社谷井板金工業は、富山県富山市婦中町にある板金工事店。外壁リフォーム・外壁修理全般と、住宅のカバー工法を中心に手掛ける板金工事店です。
谷井板金工業のモット―は「丁寧な施工」。谷井さんは職人たちに、「常に自分の家を工事する気持ちで現場に向き合うように」と伝えています。
「私の兄弟子たちの仕事を見てきて、丁寧な仕事は気持ちがよいといつも思っていました。仕事の始末に厳しい職人は『これくらいでいいか』と妥協して終わらせることがありません。若い頃から、兄弟子たちのその姿勢を尊敬していました。なので、私も若い職人たちに同じように指導しています」
谷井さんは若い職人の育成にも力を入れています。自分の技術を余すことなく伝えるために、新人にはまず道具の名前を覚えてもらうそうです。それは、先輩職人からの指示を早く理解するためにも必要な過程だといいます。
「初めから『やってみろ』とは言いません。まずは道具や材料の名前をしっかり頭に入れてもらいます。実作業をするようになったら、あとは経験を積むのみです。でも大きな声では言えませんが、新人が作業をするときは、必ず私の方でもこっそり予備の材料を用意していくんです。ごくたまにですが、合格点が出せない場合があるので、そんなときは私がフォローをして納めています。いいところは褒めて、まずいところはフォローして、若い見習いには、まずは仕事の面白さを知ってもらえたらと思うんです。新人を成長させつつも、お客様へ完璧な施工をお届けすることが一番ですので、絶対に一切手は抜きません」
外壁修理工事で多いのは、窯業系サイディングのクラック。ここ20年で、この外壁材の住宅が増えていたので、それらがリフォームや修理の時期を迎えているのではと谷井さんは推測します。
「クラック、コーキングの剥離、凍害による劣化など、状態は様々ですが修理の依頼は多いですね。一部の修理で済む場合もありますので、お客さまに原因を丁寧に説明して対応します」
外壁の雨漏り修理の相談で多いのは、屋根と外壁の接続部分が複雑な形になっている建物です。水の通る道が狭くなっていたり塞がれていたりするため、双方を繋ぐ水切り部分に不具合が起こりやすくなるそう。
「金属外壁(ガルバリウム鋼板外壁)や金属屋根の一部分を剥がしてみると、すでに水切りが錆びていることも多いです。取り換えの際に、水の流れがスムーズになるように、板金加工したり向きを工夫したりして修理をします」
富山県富山市の冬の寒さは厳しく、積雪もあります。雪による建物被害で多いのが雨樋の破損です。大雪後は雨樋修理に関する問い合わせが多くなり、点検に行くまでお待たせしてしまう場合があるのが悩みだそう。
「デザイン重視の雨樋は、雪国には適していない場合が多いんです。一部修理で済ませることもありますが、お客さまのご都合がつくなら、雪に強い仕様の雨樋への交換をお勧めしています」
※1 クラック・・・ひび割れ、亀裂。外壁の劣化現象のひとつ
※2 コーキング・・・継ぎ目の隙間を埋める目地材
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MESSAGE
地域密着で信頼を築きたい。富山市の板金屋なら谷井と言われるよう、誠実に仕事をしていく
谷井板金工業のアフターフォローは臨機応変。完工後すぐの不具合には早急に対応しています。
「使った外壁材など材料により施工は様々なので、劣化の時期も住宅により違います。でも、何か気になるものが見つかったら連絡をしてください。すぐに点検に行きますね」
最後に「かべいろは」をご覧になっている、金属外壁(ガルバリウム鋼板外壁)の劣化でお困りのお客さま、そして外壁や屋根のリフォーム・修理を検討しているお客さまへメッセージです。
「会社全体で丁寧な仕事を心掛けております。職人全員に、お客さまの家を大切に扱うよう指導しているので、安心してお任せください。父の代からここで板金屋を営み、地域に根差した仕事をしてきました。地域密着であることも大きな強みです。住宅外装の劣化が目につくようになったら、お気軽にご相談ください。家の状態をしっかり点検して、必要な施工を提案致します」
谷井さんは、仕上がった箇所を手元でチェックし、さらに少し離れて遠くから眺めているそうです。細部の仕上がり、そして外観全体で見た時のバランス、妥協を許さない職人としての厳しい目線を持っています。その一方で見せてくれた、新人職人を育てる際のやさしい対応。緩急剛柔なその姿勢に、職人としての頼もしさ、そして経営者としての余裕が見えた取材でした。
(2021年6月取材)
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工事店プロフィール(有限会社谷井板金工業)
| 一番の強み |
「自分の家の屋根修理をするように」を念頭に丁寧な施工を徹底し、また自社施工なのですべての施工を把握できてお客様に安心していただけるところ |
| 会社名 |
有限会社谷井板金工業 |
| 対応工事 |
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 |
社員:5名 |
| 建設業許可 |
板金工事業(富山県知事許可(般―29)第12135号) |
| 保有資格者 |
一級建築板金技能士:2名
二級建築板金技能士:2名
高所作業車運転者:3名
職長安全衛生責任者:1名
玉掛作業者:3名
ものづくりマイスター(建築板金):1名
職業訓練指導員:1名 |
| 特徴 |
リフォーム業
外壁工事業
左官工事業 |
| 対応エリア |
中部地方
|
| アフターフォロー体制 |
気になる箇所を見つけた場合、お気軽にご連絡ください。
すぐに点検に参ります。 |
| 代表者 |
谷井 将人 |
| 代表者経歴 |
有限会社谷井板金工業 専務取締役
1998年3月:富山市立速星中学校 卒業
1998年4月:富山県立富山西高等学校 入学
2001年3月:富山県立富山西高等学校 卒業
2001年4月:有限会社谷井板金工業 入社
2001年4月:富山板金高等職業訓練校 入学
2003年3月:富山板金高等職業訓練校 卒業
2007年4月:有限会社谷井板金工業 専務取締役就任 |
| 所在地 |
〒939-2606
富山県富山市婦中町長沢3337-2
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| 営業時間 |
毎週月~土曜日、祝日 8:00~17:00 |
| 定休日 |
日曜日、年末年始休業、大型連休(ゴールデンウィーク)、夏季休業(お盆休み) |
屋根工事の依頼も可能です。有限会社谷井板金工業の「やねいろは」掲載記事はこちら