職人に資格取得を推奨。技術に誇りをもち、信頼される外壁塗装を
株式会社水戸部建装
山形県寒河江市の株式会社水戸部建装は、外壁・屋根の外装塗装をメインに扱う塗装工事店です。親子二代に渡り住宅塗装に携わってきました。「この土地に長くいるからこそいい加減な仕事はできない」という想いを軸に、高い技術と丁寧な対応で高品質の外壁塗装を提供します。
工事店の想い
PERSON
幼稚園時代の夢は「ペンキ屋」。職人だった父の背中に憧れ、塗装スピリットを受け継いだ
株式会社水戸部建装(以下、水戸部建装)は1973年創業の塗装工事店。山形県寒河江市に拠点を構え、外壁・屋根など外装塗装全般を手掛けます。木材塗装の他、ウレタン樹脂を使った塗装や防水、壁穴の補修や漆喰の壁、珪藻土やコンクリートの壁、また外壁タイルの塗装や砂壁のリフォームもご要望により対応しています。
水戸部良樹さん(以下、水戸部さん)は先代が設立した有限会社水戸部塗装の二代目経営者となり、その後、株式会社水戸部建装に社名変更します。山形県で生まれ、高校卒業後は塗料の会社に就職しました。忙しく働く父と暮らし、日曜に父がのんびりしている姿を見たことがないと話します。父が開業したのは水戸部さんが3歳の頃。仕事で家にいないのが日常で、遊んでもらった記憶がほとんどないそうです。
「父は根っからの職人でした。この会社は父が塗装店から独立してつくったんですが、組織に所属して仕事をするのが疲れたとかなんとか……と、聞いています。勤め人は現場作業も仕事の段取りもやはり会社の方針に忠実であるべきですが、父の職人魂がどうも会社勤めには合わなかったようですね。年中忙しい人で、日曜でも父がいないのが当たり前でね」
水戸部さんの父が独立した頃は、住宅がどんどん建設された景気の良かった時代でもありました。塗装職人だけではなく、板金職人も大工も、皆それぞれが多忙だったのではないかと水戸部さんはいいます。
休日のない父でしたが、働く姿はしっかりと幼い水戸部さんの記憶に刻まれていた様子。幼稚園の頃、将来の夢は「ペンキ屋」でした。しかし、高校卒業後は「一度はよその飯を」と、塗料製造会社へ就職。調色場に配属され、色を調合し出荷する業務に従事していました。
「仕事は面白かったです。私としては5年くらいは働きたかったですが、父の戻ってこいコールがけっこう熱心で。2年ほどで実家に入社するために退職しました」
優秀な職人だった父と共に会社を切り盛りしたのは約20年。父の急逝により、2009年に代表取締役に就任し、現在に至ります。
「私も父の技量に追いつきたいと日々努力していますが、まだ追いつけていません。それくらい、昔の職人の技術は奥深く繊細なものでした。これまで塗装メインでわき目もふらずやってきましたが、新築が減りリフォーム住宅が増えていく今後を考えて、雨樋交換など、塗装に付随して依頼されやすい修理や工事もできるようにしていっています。金属系サイディングの張り替えなど、そういった工事に対して間口を広くして、ワンストップでお客さまの家を直すのも目標ですね」
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WORK
職人の自信は必ずよい仕事に繋がる。資格取得で塗装技術への誇りを持って働いてほしい
水戸部建装のもうひとつの強みは、資格保持の職人が大勢いることです。これは、「職人たちは自分の腕に自信がなければいけない」という先代の考え。まずは同業者に誇れる技術を持ってほしい、そして資格はその目安になる、そんな想いを水戸部さんの代に引き継いでいるのです。
「父はこのあたりでは名が通っている職人でした。親父はうまいのに息子は……と言われるのは嫌ですから、私も資格取得に励みました。うちで働く職人たちにもその精神は持っていてほしいです。職人をやるからには『お!』とまわりを唸らせる腕を持つべきです。資格取得はまずその第一歩。お客さまに喜ばれるのが、職人としてのやりがいだと思うので、そこに近づくためにも積極的になってほしいですね」
そしてもうひとつの強みは、塗り替えと同時に外壁修理のシーリング工事もできること。外壁の塗り替えを考える築年になったとき、ほとんどの場合、窯業系サイディングの繋ぎ目にあるシーリング(※1)の劣化も進んでいます。
「外壁塗り替えの目安は色褪せやチョーキング(※2)など色々ありますが、それと並んで多いのがシーリングがボロボロに切れてしまうこと。うちではシーリングを打ち替えてから塗り替えができます。お客さまをお待たせせずに施工が進められるので、それが塗装店としての強みになっていますね」
外壁の雨漏りで多いのは、浴室の窓まわりの劣化によるもの。冬場、浴室窓が結露を起こして水滴が窓枠の下へまわり、その水分が凍って溶けるのを繰り返します。氷点下の気温が続くと窓枠下の部分がすっかり乾燥することはなく、結果、水分が外壁の劣化を進めて雨漏りを起こしてしまうのです。
「新しい住宅は、設備や工法が昔とは比較にならないくらいよくなっているので、そういった不具合が起こりにくくなっていると感じます。でも築20年ほどの住宅だと、ほぼ同じような劣化をたどっていますね」
山形県寒河江市は積雪のある地域です。1月~3月は外壁リフォーム・外壁修理、塗り替えなどの外装工事は基本的に行いません。その間は住宅の新築工事にシフトチェンジし、雪が溶けるのを待つそうです。
「新築住宅は3月に引き渡しという案件がわりとあるので、塗装工事の途絶えはないですね。あと、アパート退去後のリフォーム塗装や、社屋の塗装工事も決算の関係で冬場の依頼が多いかな」
※1 シーリング・・・継ぎ目の隙間を埋める目地材
※2 チョーキング・・・外壁を指で触った時に白い粉がつくこと
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MESSAGE
どんな現場でも誠実に仕事をするのみ。お客さまの優しさと口コミで支えられている
「水戸部建装は営業担当、アフタフォロー担当の専門がいるわけではありません。でも、お客さまの家の近くを通るときは、施工箇所のチェックでお伺いすることもありますね。もちろん、施工内容によっては保証書の発行もありますので、ご入用でしたらご相談ください。使った塗料の残りは保存のきく限り5年は保管しておくので、エアコンやボイラーの交換で塗ってない外壁部分が見えるようになった、そんな事態にも対応できますよ」
最後に「かべいろは」をご覧になっている、塗装の劣化でお困りのお客さま、そして外壁塗装や屋根塗装を検討しているお客さまにメッセージです。
「お客さまからの信頼を得るには、接客面ももちろんですが、本質的なところではやはり塗装技術が大切です。例えば、愛想はいいけど味はよくないラーメン屋。これは料理店として間違っていて、塗装店だって同じです。そうならないよう技術はしっかり磨き、そして対応も柔らかく。そんな塗装店を目指して、職人一丸となって日々仕事に向き合っています。外壁塗り替えなら、なんでもご相談ください。ご連絡お待ちしております」
「あの人があの会社で工事したとか、あの塗装屋はいいよ、とか。お客さま同士の口コミは有難いです。ただ、悪事千里を走るじゃないですが、よいこと以上に悪い噂は広まりやすいから、どんなときも誠実でいないと、と日々思います」と、水戸部さん。
地元密着であることのよさを存分に活かした事業の在り方に、生まれた土地で暮らす楽しさ、そして働く意味を教えてもらった気がしました。
(2021年4月取材)
(2022年8月加筆修正)
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工事店プロフィール(株式会社水戸部建装)
| 一番の強み |
一級塗装技能士保有の職人を多数抱えており塗装技術の高さはもちろん、塗装だけではなく補修も対応可能なところ |
| 会社名 |
株式会社水戸部建装 |
| 対応工事 |
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 |
社員:7名 |
| 建設業許可 |
塗装工事業、防水工事業(山形県知事許可(般―29)第200687号) |
| 保有資格者 |
一級塗装技能士:5名
一級建築施工管理技士:1名
二級建築施工管理技士:2名
外壁診断士:1名
有機溶剤作業主任者:4名
研削砥石の取替え等の業務に係る特別教育:5名
高所作業車運転者:1名
職長安全衛生責任者:6名
石綿取扱作業従事者:2名
足場の組立て等作業主任者:6名
職業訓練指導員:1名
一級防水施工技能士:1名
シーリング管理士:1名 |
| 特徴 |
リフォーム業
外壁塗装工事業
左官工事業
屋根塗装工事業
樋塗装工事業
外構・エクステリア工事業
内装仕上工事業 |
| 対応エリア |
東北地方
|
| アフターフォロー体制 |
あいおいニッセイ同和損保の第三者賠償責任保険に加入済です。
ご希望に応じて保証書を発行します。
施工後は主に年末のご挨拶にうかがっております。 |
| 代表者 |
水戸部 良樹 |
| 代表者経歴 |
株式会社水戸部建装 代表取締役
寒河江市商工会 所属
1985年3月:寒河江市立陵東中学校 卒業
1985年4月:山形県立寒河江高等学校 入学
1988年3月:山形県立寒河江高等学校 卒業
1988年4月:東京トーアペイント販売株式会社 入社
1990年3月:東京トーアペイント販売株式会社 退社
1990年4月:水戸部塗装 入社
2006年2月:有限会社水戸部塗装 設立
2009年5月:有限会社水戸部塗装 代表取締役 就任
2022年5月:株式会社水戸部建装に社名変更 代表取締役 就任 |
| 所在地 |
〒991-0041
山形県寒河江市寒河江字三条136-2
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| 営業時間 |
毎週月~土曜日、祝日 8:00~19:00 |
| 定休日 |
日曜日、年末年始休業、大型連休(ゴールデンウィーク)、夏季休業(お盆休み) |
屋根工事の依頼も可能です。株式会社水戸部建装の「やねいろは」掲載記事はこちら