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女性スタッフの提案力と親しみ力で支持される代表が手掛ける外壁リフォーム
株式会社福村板金
石川県
石川県板金工業組合
株式会社福村板金
石川県加賀市黒崎町の株式会社福村板金は、金属系外壁（ガルバリウム鋼板外壁）の軽微な補修から全面的な張り替えまで、外壁リフォームをメインに行っています。金属屋根工事や雨樋修理にも対応。地元に根差し信頼を集める、アットホームな社風の工事店です。
工事店の想い
PERSON 職人の町で育ち自らもその道へ。女性の力も活かしながら地域に貢献
代表取締役の福村貴司さん（以下、福村さん）の地元である黒崎町は板金や大工などの職人が多い地域で、福村さんは小さい頃から職人さんが働く姿を見ていたそう。そのせいか、高校卒業後に偶然の出会いから板金業に携わることになった時も、自然とその道に馴染んでいけたと話します。
「ちょうど前職を辞めた頃に、地元の板金店の奥さんから『会社が忙しいから手伝ってくれないか』と誘われたのが最初のきっかけです。なんとなく行ってみようかなと思って面接に行ったら、すぐに入社になりました。時代が時代だったので修業は辛かったんですけど、社長は厳しい中にもすごく優しさのある人で、親子みたいな関係性でいてくれたんです。あたたかい職場だったし仕事の楽しさも教えてもらえたから、なんとか続けられましたね」
最初は専門用語も道具の種類も分からず、ただ必死に見よう見まねで作業を覚えていきました。特に難しかったのは材料の発注です。板金は平らな板を加工していくつもの部材を作っていきますが、材料は余っても足りなくてもいけないと教えられ、失敗しては怒られ試行錯誤の日々。そして任せてもらえることが増えるほど、仕事は楽しくなっていったと話してくれました。10年の修業期間を経て、さらなる経験を積むため2005年に独立。2021年に法人化し、福村板金を設立しました。
「独立当初は1つ仕事を取るのも大変で、知り合いの板金屋さんの仕事をさせてもらいながら地道に実績を積んでいきました。苦労はしましたけど、そこで色んな技術を覚えられたのは最大の収穫でしたね。色んなところに行って色んな商品を扱ったり色んな段取りの仕方を見たり。良いところは全部盗むつもりで毎日現場に臨んでいました。板金組合に所属したのも大きい出来事だったかな。信頼されて仕事も増えたし、人脈も広がりました」
会社を経営する立場になってそれまでと大きく変わったのは、仕事に対する意識です。「従業員はもちろん、その家族の生活も支えなければ」と思うようになり、責任感と緊張感が一気に増したそう。会社の代表として、お客さま対応や施工のクオリティにもより一層気を配るようになりました。
「これからは、女性スタッフの活躍の場をさらに広げていけたらと思っています。今は妻と娘も社員として働いていて、事務だけじゃなく現場に出て作業もしているんですよ。圧倒的に男性の多い業界ですが、実は女性ができる仕事もたくさんあります。現場の補助や加工、お客さま対応など、女性ならではの視点を活かせる領域を増やしたいですね。会社を大きくしていくことも視野に入れつつ、これまで通り地域のお客さまのお役に立てるよう頑張っていきたいと思います」
WORK 紹介がつなぐ信頼の輪。お客さまに寄り添った外壁修理・リフォームの提案が依頼の決め手
「お仕事の依頼は、おかげさまで口コミや紹介がとても多いです。施工を終えたお客さまが別の方を紹介してくれたりして、少しずつ認知度も上がってきています。僕らの施工にお客さまが満足してくれたからこそ紹介していただけるんだと思うと、信頼関係が築けたんだと思えて嬉しいですね」
インターネットで記事を見て問い合わせたというお客さまもよくいらっしゃるとのこと。打ち合わせの際に気を付けていることを尋ねると、「専門用語を使わないわかりやすい説明」だと教えてくれました。材料や施工方法に関して、写真を見せたり絵を描いたりと、お客さまがイメージしやすいよう工夫してお話しています。
「築30年ほどの事務所のサッシ周りから雨漏りしているという問い合わせがあった時は、最初はコーキング補修で対応しました。でもこれは応急処置的な方法なので、根本的に修理するのであれば、築年数から言っても上からカバー工法（※1）で外壁を新しくするのが良いですよ、というお話はしました。1年半ほどして、やはり次々と色んな場所から漏れているという相談があって。それなら外壁のカバーをしましょうと提案しました。でも実は先に同じ敷地内の工場の屋根を直したいという話もあって、この時も外壁のカバーは見送ったんです。会社なので、予算の問題があってすぐには大掛かりな工事ができなかったんでしょうね。その後3回目の雨漏りがあり、そこでようやくカバーでの外壁修理が決まりました」
事務所の隣にあった鉄骨の階段も劣化が激しかったため、同時に新しくすることに。鉄骨の下地を入れてから板金で囲う工事を行いました。また、小さいベランダの防水もやり替えたり、要望のあった風除室を施工するなど、最終的には事務所のリフォームをトータルでプロデュースしたそうです。
別の現場では、サイディングが劣化して雨水を吸い、膨らんでしまっている外壁がありました。お客さま自身がその症状を気にしていた矢先に雨漏りがあり、リフォーム相談に至ります。完成後のイメージを明確にしてもらいやすいように、福村さんはパース図を作成して提案。お客さまも納得の上で施工に入りました。
「僕はいつもお客さまのお宅の雰囲気を見て好みを把握し、テーマを決めて提案に反映させています。この時は『西海岸風』をテーマにして、青緑っぽい角波の外壁を提案しましたね。気に入っていただけて良かったです」
石川県加賀市の外壁工事について尋ねました。加賀市は降雪量が多く、屋根からの落雪で出入り口が塞がったり歩くスペースがなくなったりすることも。外壁にも雪や氷の影響が及びます。また雪の重みで雨樋が破損するケースも少なくないため、金具の補強は必須。地元ならではの気候を熟知していることが、長く安心できる外壁づくりにつながっています。
※1 カバー工法・・・金属屋根や外壁の重ね張りをするリフォーム方法
MESSAGE 後を継ぐため建設業界に飛び込んだ娘が語る、父の信念と職人のすごみ
「とにかく仕事熱心ですね。父がまだ１人でやっていた頃から見ているんですけど、昔も今も変わらず休む間を惜しんで働いています。入社してからわかったのは、一人ひとりのお客さまに全力で向き合っているということ。とてもプロフェッショナルな姿勢だなと思います。私自身、現場に出るようになって職人さんのすごさが身に染みてわかったんです。知識も経験も必要ですし、とにかく体力的に大変。暑さと寒さの厳しさをダイレクトに受けますから。外の仕事をしている方、皆さん本当に尊敬します」
幼い頃から福村さんが仕事に打ち込む姿を見てきた愛理さんは、「せっかくお父さんが創業して頑張って続けてきた会社をなくしたくない」という想いが強く、後を継ぎたいと考え入社しました。「まだまだ勉強中の身ではあるんですけど、これから戦力になれるように頑張っていきたです」と目標を語ってくれました。
最後に「かべいろは」をご覧になっている、雨漏りや金属系外壁の劣化でお困りのお客さま、そして外壁リフォームや外壁修理を検討しているお客さまに代表の福村さんからメッセージです。
「うちに依頼をくださるお客さまはみんな、建物のことなら何でも気軽に声を掛けてくれるんです。板金にこだわらなくても大丈夫です。お話を聞いて、どうすれば１番お客さまの要望を叶えられるか考えて提案させてもらいます。繋がりのある協力業者も多いから幅広く対応できますよ。フットワークの軽さがアピールポイントの１つでもあるので、完工後も心配事があればすぐに様子を見に伺います。お困りの際はぜひ遠慮なくご連絡ください」
取材では愛理さんが、福村さんの明るさや人脈の広さなど、その人柄に太鼓判を押してくれました。取材中の様子からも人に好かれる人間性がひしひしと伝わってきました。
（2025年7月取材）
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取材後記
株式会社福村板金
スタッフを気に掛ける優しさ
福村さんは、スタッフの働きやすい環境への配慮も忘れません。女性スタッフも安心して働けるよう、口にしにくいことは番号呼称で会話したり、女性向けの道具を用意したりしています。また新人職人の資格取得も積極的に支援していて、働きながら板金学校に通うことも可能。授業料は会社負担なので安心して挑戦できます。「スタッフの調子いい・悪いは作業の音でわかる」というくらい、普段からスタッフの様子を気に掛けている福村さんに脱帽です。
頼られるのには理由がある
周囲から親しみを込めて「ふくちゃん」と呼ばれ頼られている福村さん。気難しいお客さまのところにも仲間からのSOSで駆けつけ、最後には仲良くなってしまったり。福村さんが現場に来ていないと寂しがるお客さまも多いと聞きました。「ふくちゃん」の存在が、工事の不安を和らげてくれるのかもしれません。取材中もスタッフやお客さまとの距離の近さにあたたかさを感じました。福村板金に頼みたいと思う人が多いのも、納得です。
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工事店プロフィール（株式会社福村板金）
| 一番の強み | お客さまに寄り添った提案ができ、女性職員の力も活かしながら地域に貢献するところ |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社福村板金 |
| 対応工事 |
外壁塗装
外壁張り替え(カバー)
外壁修理
その他塗装
屋根塗装
樋塗装
外構・エクステリア塗装
室内塗装
|
| 従業員数 | 社員： 4名 |
| 建設業許可 | 屋根工事業、板金工事業（石川県知事許可（般-3）第18483号） |
| 保有資格者 | 一級建築板金技能士：1名 二級建築板金技能士：2名 高所作業車運転者：2名 職長安全衛生責任者：2名 石綿取扱作業従事者：2名 玉掛作業者：3名 ものづくりマイスター（建築板金）：1名 登録建築板金基幹技能者：1名 アーク溶接技能者：3名 |
| 特徴 | リフォーム業 外壁工事業 左官工事業 |
| 対応エリア |
中部地方 |
| アフターフォロー体制 | 地域密着型の工事店なので、ご連絡があれば迅速に点検にうかがいます。 また、ご希望に応じて保証書の発行を行います。 気になるところがあればご連絡ください。迅速に対応いたします。 |
| 代表者 | 福村 貴司 |
| 代表者経歴 | 株式会社福村板金 代表取締役 石川県板金工業組合 所属 1990年3月：加賀市立橋立中学校 卒業 1990年4月：石川県立加賀聖城高等学校 入学 1991年4月：石川県立金沢泉ヶ丘高等学校 編入 1995年3月：石川県立金沢泉ヶ丘高等学校 卒業 1995年4月：板金店 入社 2005年3月：板金店 退社 2005年4月：福村板金 創業 代表 就任 2021年10月：株式会社福村板金 設立 代表取締役 就任 |
| 所在地 |
〒922-0565 石川県加賀市黒崎町ヌ104 大きな地図で見る |
| 営業時間 | 毎週月～金曜日 8：30～16：00 |
| 定休日 | 土曜日、日曜日、祝日、年末年始休業、大型連休（ゴールデンウィーク）、夏季休業（お盆休み） |
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