皆様ご存知かと思いますが、外壁材にはセメント、金属、石、レンガ、木材など
さまざまのものがあります。
現在は、窯業系サイディングという、セメントと繊維などを混ぜた原料を
窯(かま)で高熱処理し、板状に成形した外壁材が主流となっています。
街でよく見かけるレンガ調、タイル調、石目調の壁は本物のレンガや
石を積みあげているのではなく、殆どこの窯業系サイディングという
板状の外壁材が使われているようです。
そんな中、今回は、国内ではあまり目にすることのない
「樹脂サイディング」という外壁材についてご紹介します。
2.樹脂サイディングをご存知ですか?:樹脂サイディングとは
樹脂サイディングとは、塩化ビニル樹脂製の外壁材のことです。
以下にメリットとデメリットを挙げていきます。
【メリット】
・金属やセメントと比べ塩化ビニル樹脂は非常に軽量のため、既存の壁に
付加しても建物への負担が小さく耐震性が高い素材といえます。
また樹脂は弾力性があり衝撃があっても割れにくいといった利点もあります。
・塩化ビニル樹脂自体に撥水性があり施工も雨水が入りにくい構造なので、
防水性が高いのが特長です。
水分を吸い込まないため凍結や天候の変化によるひび割れなどが起きにくく、
また、塩害(錆びや腐食)にも強いので寒冷地や海沿いなどに適しています。
・施工にあたり、板材と板材をシーリング剤で接続する作業が不要な
製品も多いため、シーリング剤劣化時のメンテナンスが不要になります。
・塩化ビニル樹脂自体に顔料を練りこんでから成形する製造工程のため、
色褪せしにくく、表面塗装の劣化による塗装剥がれなども起きにくいため
塗り替えメンテナンスの頻度が窯業系サイディングと比べて少なくなります。
【デメリット】
・国内であまり普及していないため取り扱い可能な工事店が少なく、
製品も少ないため、施工費も他のサイディングに比べると高くなります。
・樹脂に着色するため、レンガ調、タイル調といった
窯業系サイディングのような多彩なデザインはできず、
国内では製品も少ないため、希望に合うデザインがない場合もあります。
・燃えにくい素材ではありますが、窯業系サイディングと比べ
材質的に防火性は低いので、準防火地域などでは政令で求められる
防火基準を満たすか、事前に確認する必要があるかもしれません。
・強風地域では風対策用製品や工法を検討する必要があるかもしれません。
また紫外線による弾力性などの劣化がありますので、
環境によっては紫外線保護のための塗装が必要になるかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
寒冷地にお住まいで見た目より耐久性重視の方は、
壁をリフォームされる際の選択の一つに入れてみては。
実際、北海道や東北での普及が多いようです。
外壁張り替え(カバー)をお考えの際は、
ぜひかべいろはを検索してみてくださいね。
きっと親身に相談に乗ってくれる職人さんを見つけられますよ!
引用、参考:
・http://www.zeonkasei.co.jp/kenzai/
ゼオンサイディング | ZEON ゼオン化成株式会社(検索日:2020/10/7)
・https://gaihekitosou-hotline.com/resin-siding
樹脂系サイディングってなに?価格や人気メーカーまで徹底解説! | 外壁塗装ほっとらいん(検索日:2020/10/7)
・https://rehome-navi.com/articles/2288
樹脂系サイディングのリフォームは失敗/デメリットが多い?ゼオンなどのメーカーや価格/特徴を解説 | リフォーム費用の一括見積り -リショップナビ(検索日:2020/10/7)
・https://rehome-navi.com/articles/2224
窯業系サイディング材とは?特徴・リフォーム価格・おすすめメーカー品をご紹介! | リフォーム費用の一括見積り -リショップナビ(検索日:2020/10/7)
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