シックハウスという言葉を聞いたことがありますよね?
建物から発生する化学物質などによる室内空気汚染によって、体に変調をきたすことを「シックハウス症候群」と呼びます。
目に刺激を感じたり、鼻水、吐き気、頭痛などなどさまざまな症状が報告されています。
主な防止策は住環境のカビ・ダニ対策、化学物質対策です。
そこで今回は、環境と健康を考えた自然の素材で作られた塗料と漆喰、壁紙について調べてみました。
一般的な塗料には表面に膜を作るウレタンやシリコンといった樹脂や、塗りやすくするため、乾きやすくするための添加薬品など多くの化学物質が含まれています。
一方、自然素材の塗料はアマニ油など植物の種からとれる油で作られていて、壁材の内部に浸透し壁材を保護します。
そのため、壁が木であれば、木の呼吸を妨げず、木が本来持つ調湿性を妨げません。
しかし、気体より大きな分子である水は入り込むことができません。
漆喰は防火性に優れ、古くから住居に使用されてきました。
主に消石灰を原料とし、多孔質で強いアルカリ性という性質から、調湿、調熱、抗菌機能を持ちます。
静電気をため込まない性質からほこりも付着しにくく空気中のホルムアルデヒドを吸着するとも言われています。
現在ではアクリル樹脂や化学繊維などが含まれているものも多く使われていますが、海藻や麻といった自然素材だけで作られたものや、その土地の高品質な石灰石を使い、伝統製法により有害物質なしで作られているスイス漆喰、スペイン漆喰、フランス漆喰などの西洋漆喰があります。
多くのお家に貼られている壁紙はビニールクロスといって塩化ビニルでできています。
塩化ビニルは焼却時に有毒ガスが発生しますし、処分する際も産業廃棄物となります。
自然素材の壁紙は、和紙・パルプなどの紙やチップ・コルクなどの木、いぐさやケナフなどの草でできています。
いずれも調湿機能を持ち、素材の特性によって脱臭・抗菌作用、防虫作用などもあります。
あらかじめ不織布に水性塗料を塗装したものや、パルプやウッドチップの壁紙を塗装用の下地壁紙として貼ったあとで透湿性のある自然素材の水性塗料で塗装する商品もあります。
他に、環境に優しい壁紙として、燃焼時にダイオキシンなどの有害ガスを発生しないオレフィン樹脂を使用した商品などもあります。
少し調べてみたところ、よい面もある反面、商品の価格が一般的なものより高い、ものにより、施工に手間がかかるため施工費用が高かったり耐久性が低くメンテナンスが必要などデメリットもありました。
また自然素材の基準は国によって違うので商品を選ぶ際は注意が必要です。
化学物質への反応は人によりさまざまですが、一生を通じて家の中にいる時間を考えると、できれば、自然なはたらきでカビや細菌、有毒物質を防いで暮らすことができればうれしいですよね。
興味を持たれた方はもっと調べてみてはいかがでしょうか?
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引用:
・http://www.hsk-green.jp/blog/1421/
自然健康塗料を使うことのメリットとデメリットとは? | 宮崎県児湯郡で水回りのトラブル解決からリフォームなら有限会社日高設備工業(検索日:2021/06/11)
・https://iskcorp.com/livos-feature/
リボス自然健康塗料|特徴|株式会社イケダコーポレーション(検索日:2021/06/11)
・https://em-shikkui.jp/
安全・健康を考えた、自然素材100%の塗り漆喰 【EM漆喰(しっくい)(検索日:2021/06/11)
・https://swisswall.jp/
天然スイス漆喰「スイスウォール」| 公式ブランドサイト(検索日:2021/06/11)
・https://estuco-wall.com/about/
エスタコウォールとは|ヨーロッパ生まれの漆喰・塗り壁材エスタコウォール(検索日:2021/06/11)
・https://ougahfaser.jp/feature/
【紙クロスの特徴|株式会社イケダコーポレーション(検索日:2021/06/11)
・https://www.eco-inc.co.jp/natural-material/2007/02/post_38.php
【プロが解説】環境に優しい壁紙、エコクロスとは|リフォーム自然素材(検索日:2021/06/11)
・https://www.nagai.co.jp/wallpaper/
人や環境にやさしい壁紙シリーズ eterno | 株式会社ナガイ(検索日:2021/06/11)
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