1.窯業サイディングの施工不良事例をご紹介します(日経アーキテクチュア記事より):はじめに
※ 写真は外壁イメージです。
皆さん、外壁ってわずかですが伸縮しているってご存じでしたか?
今回は、国内の主要な外壁材である窯業サイディングパネルの施工ミスで起きた現象を、日経アーキテクチュアの記事からご紹介していきます。
2.窯業サイディングの施工不良事例をご紹介します(日経アーキテクチュア記事より):事例
では、早速ご紹介します。
【事例】窯業サイディングパネルの外壁に、広範囲にわたる反りと多数のひび割れ
まず、窯業サイディングが反る直接原因を簡単に説明します。
窯業サイディングとは、主要成分がセメントの板状の外壁材です。
主要成分がセメントなので、表面の塗装が弱くなってきたり、内外にわずかな隙間が生じたりして雨水や結露が入り込むと、その水分を吸収し膨張します。その後、日照などで乾燥すると水分が抜けて元に戻ります。
これが伸縮のしくみですが、外壁材が乾燥する速度が、日照面は早く、裏面は遅いため、裏面が膨張したままなのに表面は収縮し始めます。この繰り返しにより、次第にパネルの端が表側に引っ張られ反っていくのです。
寒い地方などでは凍害といって外壁材にしみ込んだ水が凍ることでさらに膨張し、膨張-収縮の繰り返しで、パネルが浮き上がってきたり、ひび割れやパネルの割れを引き起こすこともあります。
しかし、事例の物件は、築6年でした。なぜ早くも全体的なパネルの反りが発生したのでしょうか?
【原因】パネルの固定が十分でなかった
パネルは、固定金具で固定され、固定金具は同縁という、外壁材の内側に設置された木の板に釘で留め付けられていました。
しかしこの板は薄く強度もないため、板を貫通し、板のすぐ後ろの柱までしっかり釘が届かないと十分な固定にはなりません。工事業者はパネルメーカーのマニュアルで指定されている長さの釘を使用していましたが、物件の施工では、胴縁のすぐ後ろは柱ではなく、胴縁と柱の間に外張り断熱材が取り付けられていました。釘の先は、断熱材の中までしか届かず、全く柱にささっていませんでした。
(P.74~77、欠陥防止の勘所⑤ 築6年でサイディングに反り、「日経アーキテクチュア、2021年5月)
3.窯業サイディングの施工不良事例をご紹介します(日経アーキテクチュア記事より):まとめ
いかがでしたでしょうか?
一見、動くとは思えない窯業サイディングパネルですが、しっかりと固定されていないと太陽や外気の影響を受けて反ったりひび割れたりしてしまうんですね。この事例記事を読むと、長持ちする施工は、根本的なことを理解し、しっかり確認してくれる職人さんでないと難しいことなのかも…と思ってしまいます。外壁リフォームで工事店さん選びに悩んでいる方は、ぜひ一度「かべいろは」で検索してみてください。きっと、小さな疑問にもわかりやすく答えてくれる職人さんが見つかりますよ。
引用:
P.74~77、欠陥防止の勘所⑤ 築6年でサイディングに反り、「日経アーキテクチュア、2021年5月
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